100日後に年越すオレ 27日目「鍼灸ってなんなのか」
いきなり2日目から27日目にワープしてますが(笑)
針灸ってなんなのか。っていう話です。
先日一週間ほど休みを取って長崎へ旅行に行ってきました。旅行中はジムに行けないんですが、その分結構歩きまくっていて、毎日1.5~2.5万歩くらいだったんです。とはいえ筋トレもしてないし、何より長崎グルメを堪能しまくって体重が数キロ増えてしまったので、気合を入れて朝ジムに向かったんですが、それが失敗の元でした。
減量を目指した筋トレの場合はカロリーの消費量が大きい筋肉、つまり大きな部位の筋肉を鍛えるのが鉄則なので、この日も大腿部を鍛えようとレッグプレスを使ってスクワットのような運動を行ったわけですが、前述のように気合を入れ過ぎたんで、いつもの負荷よりもだいぶ強めにしてしまったんですよね。で、やってしまいました。ぎっくり腰。二年ぶり二回目です。
ジムで「あ、やばい」と思ったんですが、何とか自宅まで辿り着いたものの、本格的に痛くなって歩けなくなってしまい、その日は在宅勤務だったので何とかごまかしごまかしで乗り切って、夕方にようやく近所の鍼灸と整体のクリニックへ。二年前もこちらにお世話になりました。その時はなんとインフルエンザを貰ってしまったので、今回はコロナ対策にかなり気を付けます💦
さてこのクリニックはマッサージだけではなく鍼灸もやってくれるんですね。二年前に初めて治療で打ってもらったんですが、やはり怖さは抜けないもので。しかもその時はいきなり首の裏にやることになって怖さマックスでした。そんで今回も鍼をしてもらうことに。
ぎっくり腰になりたてホヤホヤなので直接患部に刺すことはせず、太ももやひざ裏、背中、お尻、あとは足首。そんなところに次々と刺していきます。鍼ってやっぱり怖いんですよ。正直そこまでは痛くないんです。インフルエンザの予防接種だったり血液検査とかの方が痛いんですけど、色々なところに何度も何度も刺すのでその度に神経を集中しちゃって、トントントントンっていうリズムと共に体内に異物が入ってくる感触を味わうことになるんですよね。それで時折「イタッ」ていう感じの箇所があったりして油断できないし・・・。よく駐車とかの時にするように、気をそらそうと手のひらをつねったりするんですが、それも何度も何度もするともうマヒしてきちゃって。それで最後はもう為す術もない感じでまな板の鯉状態になるんです。
こんな状況になった時にいつも頭の中に浮かぶのが、落語の「たいこ腹」という一席。結構演じられる噺なので知っている人も多いかもしれませんが一応簡単なあらすじを説明すると、ある若旦那が鍼に凝ってしまい、いつもは猫に打ったりするもののどうも味気ない。そこで太鼓持ち(幇間。ご機嫌取りをするいわゆる男芸者)を呼んで鍼を打たせてもらうことになるんですが、素人である若旦那に鍼を打たせるなんでたまらないと、太鼓持ちが何とかそれを避けようとするというお話なんです。鍼を打たれるとは知らない太鼓持ちは「若旦那のためなら何でもします!」などとおべっかを使うわけですが、鍼を打たれると分かると「こりゃたまらん!」と逃げようとするものの、目先の欲にくらんで覚悟を決めるわけですが、その太鼓持ちの怖がり方が面白いわけなんです、でも正に今はその気持ちが嫌というほどわかるという。もちろんこっちはプロ。国家資格ですので万一でもミスはないでしょうが、生兵法である若旦那に鍼を打たれるなんてたまったもんじゃないでしょう。しかも打たれる場所がお腹っていうんだからねえ。そして落語の世界では実際に鍼が折れて大変なことになるわけですが・・・。
というわけで一週間ほぼ毎日通い詰めて、何とか歩けるようになったものの、鍼にはやはりなれないもので。三度目のぎっくり腰を迎えた時にはまた「たいこ腹」を思い出して怖がることになりそうです。やってもらった後は本当にスッキリして気持ちいいんですけどね~。