マガジンのカバー画像

虹の彼方に 買取用

15
メンバーシップ特典マガジンと同じ内容ですが、会員以外の方に単独で販売するように設定しようとしたところ、うまくいかなかったので、改めて単独のマガジンとしました。
全部で10話ほどですが、1話は短めです。原稿用紙100枚を目処に書いた中編小説を改稿したものです。…
¥400
運営しているクリエイター

#クリエイターフェス

虹の彼方に 第1話 沙樹のミッション(2)

←前の話  かといって余裕で合格圏内にいるわけではない。これから八カ月弱は勉強中心のハー…

5

虹の彼方に 第2話 小さな嫉妬心

←前の話  そのときあたしは、得能くんのノートをめくりながらいろいろなことを考えていた。…

7

虹の彼方に 第3話 五月病予備軍

←前の話 「ああ、もうだめ。再起不能」  悪夢のような二時間が終わったころ、あたしは精も…

6

虹の彼方に 第4話 閉塞感と開放感(1)

←前の話  暑さで寝苦しくて、あたしは目が覚めた。  枕元の目覚まし時計は午前六時ちょっ…

4

虹の彼方に 第4話 閉塞感と開放感(2)

←前の話  それにしても大学は開放的だ。関係者以外でも自由に出入りできるなんて、魅力的だ…

4

虹の彼方に 第5話 悩む沙樹と尊敬する人物

←前の話  ライブ喫茶っていうくらいだから、薄暗い店内を想像していた。でも予想に反して、…

7

虹の彼方に 第6話 見つかりたくないのに

←前の話  あたしは一瞬、自分の目を疑った。  控室から出てきた受験生はよく知っている人で、不幸の大元を作った人だ。  そっくりさんじゃない。得能くん本人だ。  あたしは慌ててふたりに背を向ける。 「昨日教えたのと同じだろ。まだまだ理解できてないな」  得能くんが根を上げた問題を、ワタルさんが確認しているようだ。 「ちょっと傾向がちがうんだよ。あのやり方じゃ解けないんだぜ」 「おかしいな、練習問題だからそんなにややこしいはずはないんだが……」  あの得能くんが悩むなんて

虹の彼方に 第7話 和解

←前の話  ふたりの表情が一瞬のうちに険しくなる。  得能くんは視線を落とし、ワタルさん…

6

虹の彼方に 第8話 大切な仲間たち

←前の話 「いらっしゃい。お客さんが来ていたというのに、ワタルに任せっきりですまなかった…

6

虹の彼方に 第9話 得能くんの想い

←前の話 「おれとワタルは幼馴染みなんだ。昔からの腐れ縁っていうのかな。あいつは小さいと…

5

虹の彼方に 第10話 スパイの正体

←前の話  開演まであと十分。通り雨は本降りに変わった。  このあとだれも来なかったらど…

8

虹の彼方に 第11話 虹のステージ

←前の話  唐突に店内の照明が落とされ、あたりは薄暗くなる。あたしは不安と期待が入り混じ…

5

虹の彼方に 第12話 雨上がりの空に

←前の話  ライブが終わった。  時計の針は一時間半ほど進んでいる。 「えっ、いつの間にそ…

6