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「和道」という概念

「和道」

「異質共存的な安定平和を確立するために、和力と和略をもって、互恵共存の関係を自身の周りから築き、拡大して全体に及ぼす秩序づくりのあり方」

対する「覇道」

「異質排除的な天下の支配を勝ち取るために、武力と権謀を駆使して自盛他衰を計り、<敵>を制圧・征服して席巻する秩序づくりのあり方」

補助概念

  • 和力

    • 和合を計り、維持する能力

    • 和力の主要素

      • 徳力

        • 貯欣先の数と質・貯欣の量

      • 恵力

        • 徳を増強する役割を持つ能力

      • 交際力

        • 恵力を発揮の機会と結びつける役割を持つ能力

      • 連帯力

        • 互恵先の存在の充実度

        • 全方位互恵は最も望ましい力

    • 調和、和合を測ること。状態概念ではなく、行為概念

      • 外界調和

      • 内界調和

  • 和略

    • 和合達成のための大局策をいう

    • 戦わずしてかつという戦略に勝る経済性をもつことができる

  • 和合

    • 安定的な和の状態にあること

    • 互恵関係の安定は二者間の和合と同義

    • 移行を強調する場合は和化という

出典:「和の実学」著者:大和信春 出版:博進堂 はる研究院

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