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王道・覇道・和道

「覇道」から「和道」への転換
今日までの世界は覇道時代

安住できなくなった覇道的世界観
異質共存の安定的な「和」の秩序は構築できる

脱・天道説と脱・覇道の類似
見えるものは同じだが、その意味が変わる

脱・覇道
「今日自分があるのは、競争に勝ち残っているからだ」という認識から
「今日自分があるのは、互恵関係が成り立っているからだ」という認識


競争の原理・秩序が現に見えても、競争世界観は脱却が可能
脱・天動説が太陽が昇らないことを主張したわけではないのと一緒
太陽が現に昇る(動くのが見える)のに、天道説が覆った


王道

「同質集合的な王道楽土を建設するために、自然の理に添う形で、王者の徳と才とをもって仁義道徳・文化を浸透させ、国民を教化して治める秩序づくりのあり方」

1.【目的】
「王道楽土」の建設を究極の目的とする

2.【達成過程】
文化の浸透、国民の教化を通じて目的達成を目指す

3.【方法】
天地自然の道理に添い、王者の徳と才によって治める

4.【基本的資源】
「道」の自然力、王者の徳力を基本的な資源とする

5.【親和環境】
自己単独空間・外交調整不要の状況を親和環境とする

6.【収束観】
全体同化をもって収束安定とする

7.【行動原則】
同質維持、仁義道徳を行動原則とする


覇道

「異質排除的な天下の支配を勝ち取るために、武力と権謀を駆使して自盛他衰を計り、<敵>を制圧・征服して席巻する秩序づくりのあり方」

1.【目的】
天下の支配(勝ち残り)を目的とする

2.【達成過程】
「敵」の制圧・征服を通じて目的達成を目指す

3.【方法】
権謀術数を駆使して優位を追求する
戦略(覇略)追求

4.【基本的資源】
「道」の自然力、王者の徳力を基本的な資源とする

5.【親和環境】
無限開放空間・相互隔絶可能の状況を親和環境とする

6.【収束観】
一生他滅をもって収束安定とする

7.【行動原則】
異質排除、自盛他衰を行動原則とする


和道

「異質共存的な安定平和を確立するために、和力と和略をもって、互恵共存の関係を自身の周りから築き、拡大して全体に及ぼす秩序づくりのあり方」

1.【目的】
永続的・安定的な平和秩序の確立を目的とする

2.【達成過程】
互恵関係の拡大発展を通じて目的達成を目指す

3.【方法】
身辺に和を築き、それを飛び火的に拡大する
和略追求

4.【基本的資源】
和力・与欣力を基本的な資源とする

5.【親和環境】
有限閉鎖空間・共存不可避の状況を親和環境とする

6.【収束観】
全員和合をもって収束安定とする

7.【行動原則】
異質共存、互恵共栄を行動原則とする

出典:「和の実学」著者:大和信春 出版:博進堂 はる研究院

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