「サービスの達人たち」を書かれた達人
今日は「サービスの達人たち」の著者
野地秩嘉さんにお会いしました。
タイトルとおり「サービス」を生業にする達人たちの
短編集です。
緻密な取材と鋭く愛情のあるこつこつ視点、素直でやさしさがにじみでる文章で
達人たちの人間像が浮かび上がってきます。
なるほど、なるほどと読み進め、
最後に、こういう生き方いいな~と思えます。
お会いして、お話お聞きしようと思っていたのですが
いつのまにか、漫画家の取材みたいになっていて
野地さん、プロ中のプロだな~と感激していました。
そんな中この「サービスの達人たち」を漫画化してみないか
というお話になり・・・
これは、受けなきゃ!!と。
私「はなうた」という看護師のほぼノンフィクションの漫画を
ずっと描いいます。
「Ns'あおい」という看護師漫画を描いていたのですが、
取材をしていくうちに、現場で働く看護師さんたちの凄さを感じました。
「みんな主人公になるじゃん!」
というか、「あおい」はこの看護師の方々の「いいとこどり」で描きました。
マスコミなどに取り上げられなくても
地道にコツコツやっている。
でも、こんなに輝いてるじゃないか!
せめて、私が描こう。描きたい。
というのが、当初から変わらないテーマです。
この「サ-ビスの達人たち」シリーズも
同じテーマだと思いました。
「サービスの達人たち」の解説に
エッセイストの酒井順子さんが寄稿されてますので
一部を引用します。
社会の「闇」をえぐりだすルポルタージュは数あれど、社会の「陰」に隠れている善良な人たちを見いだすルポルタージュというのは、そうあるものではありません。「世の中そう捨てたものではない」・・・・・と思わせてくれるこの本と野地さんの役割は、どうにも沈みがちな今の世の中において、あたたかな光を放ち続けるランプのような存在ではないかと、思うのです。
ランプ、目指します。