誰だって失敗するし間違える
誰だって失敗や間違いをしたくないし、問題を起こしたいとも思っていません。でも、長い人生の中で失敗や間違いは何度もありますし、何かと問題は起きます。もちろん、そうならないように気をつけることは、とても大切な心がけです。ただ、それと同じくらい大切なこと…、もしかしたら、それ以上に大切なのことが、実際に失敗や間違いがあった時、問題が起きてしまった時の《対応》です。
当然のことながら、失敗や間違いがあれば、当の本人は恥ずかしい思いをします。周囲からの評価も下がるかもしれませんし、批判の声が耳に届くこともあるでしょう。そう考えた時、どうしても自分の身を守ろうとしてしまうのが人間というものです。ただ、そこで失敗や間違いがあったこと、目の前にある問題への適切な対応を怠り、誤魔化したり、うやむやにしたり、隠そうとしたりするのは一番やってはいけないことです。
(株)イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんは「人生にも仕事にも問題は付き物」「あの問題のせいで自分はこうなったと思うのは見当違い」と仰った上で、こう述べておられます。
「問題が起きたことは問題ではありません。それにどう対処するか、それによって皆さんの仕事も人生も変わっていきます。問題によって人生はダメになりません。全て対処の仕方です。」
また、対処の仕方についても「失敗は付き物」とした上で次のように述べられています。
「もちろん、そこで失敗することもありますが、失敗することは問題ではありません。私など失敗だらけです。しかし、失敗から全て学んできました。ですから、失敗が全て次の成功へのエネルギーになったのです。失敗を恐れて何もしない方がよほどいけない。」
失敗や間違いがある人生だからこそ、その時にどう対処するかが重要になってきます。失敗を失敗と認めず、間違いを間違いとして受け止めないからこそ、同じことを繰り返したり、個人としても、組織全体としても成長していけない、むしろダメになっていく一途をたどります。どんな出来事も正しく対処して、次につなげることができれば、人生の糧にすることができ、それこそ《失敗は成功のもと》で、大逆転で思いがけない成果を残すことすら可能になるのです。