奇襲
夜中3時の来訪者により
時すでに遅し、目が覚めた時にはたっぷりと血を吸われた後だった。
案の定下まぶた付近が腫れてしまって下を見た時の視界がモコッと遮られている。
対面ならまだしも相手が寝息を立てている間にこっそり襲撃するとはヒキョウだ。仕掛けるなら堂々と挑んできてほしい。
こちらは逃げも隠れもしないから一度膝を突き合わせて話す機会を設けたくなるじゃないか。
吸うなら事前に言ってほしいし、できれば刺す場所も告知願おう。なんてったってレディーの命なんだ、目元はとくに。
血液と言えば、その昔献血をしようと思い立って献血ルームへ足を運んでいざ採血してもらおうと思ったら、血管が見えにくいからやめておきましょうとそのまま引き返した思い出がある。
誰でもできるわけじゃないんだなぁ。
何にせよ、だんだん腫れが引いてきてよかった。
これがもし
そうそう、このイラストで思い出したことがあった。小学生の時に階段から転げ落ちて、おでこからガンガンドーーンといっちゃったものだからたんこぶみたいに目の上が腫れたことがあった。
階段の上で友達が軽い気持ちでグイッと私の手を引っ張ったらついていけずに、、、気づいたら階下に落ちていた。
あまりの出来事の時って、気が動転してしまってすごく痛いはずなのに
「いやっ、案外平気かも、はは、気にしないで」
なんて妙に我慢強くなって変なテンションになるのだけど、そのあと冷や汗ものに痛くなる。
その時は結局友達のお母さんも謝りに来てくれて、ウチの母は怒り心頭だったけどなんとか収束した記憶だ。
あの子は元気にやってるだろうか。
そうそう、私の血液も蚊にとっては栄養になったわけで、蚊目線で見るといいことをしたかもしれない。
でもやっぱりイヤなものはイヤ。睡眠だいじ。
今夜しっかりベープを点けたから彼らの出る幕はない。はず…