3.ジーヴスの事件簿
3冊目は海外で人気のシリーズ作品から。
自分の内へ内へ入る、考え込むような作品が続いたので、気軽に読めるものと思いこの小説にしました。
登場人物のセリフが多いからか演劇を見ているようで、もし演じるならどの役にしようかなぁと、そんなことを考えながら読めました。
水戸黄門や寅さんもそうですか、なんとなくラストシーンの予想がつくものって安心します。
寅さんシリーズなら、ラストシーンは必ずマドンナにフラれて、また旅へ出る…と決まっていまして。
もうちょっとだったのに!と寅さんの恋路を応援するのが楽しいのです。
あぁあ、またやっちゃったよ、と一緒に泣いたり、笑ったり。
今回読んだジーヴスも最後は必ず…という展開で、途中ドキドキしながらもどこかでもう一人の自分が俯瞰して、安堵して見ている感覚です。
それにしても、こういう推理モノを考える作家の想像力たるや。
いろいろな資料も読んでいるのでしょうけど、それでストーリーを組み立てて、まして人気シリーズになる…。
それだけ世間に必要とされる作品を書き続けるって、凄いバイタリティですね。
必要とされたり喜ばれると、人は思った以上に頑張れるようにできているのでしょうか。
作家に限らず、早逝する人の生き方を見ていると流れ星のようだな、と感じます。
もう少し生活に気をつけていれば、とまわりの人たちは惜しく思いますが、本人は太く短く生きたいと願っていたら、口出しすることでもないのかもしれません。
個人的には、甥と姪の成長した姿を見たいので、少なくともあと10年は神さまよろしくお願いしますというところ笑
夜も深まってきたので、この辺りで終わります。
明日は4冊目です!