見出し画像

17.邪宗門

昨日につづき、芥川龍之介の作品です。
邪、よこしまな宗門ってなんだろうと読み進めていくと、途中で九字を切る描写がありまして。

九字切りというの密教の修行をしている人が行う護身法です。
臨・兵・闘・者.…と九つ漢字を唱えながら腕を動かし空を切るんです。(九字切りの所作がカッコよくて、少しばかり知っております。)

九字切りとなると、これはどうやら街に布教する人物がやってきたんだなと、なんとなくイメージしながら読み進めて、姫も若殿の恋も進んできて、さぁここからというところで、

(未完)の文字!!!

あっ、この作品、未完だったんた…。気になる、気になる。邪宗門。
その後はどうなったんだろうか。若殿と姫。恋の行方。
ううむ。芥川さん。


でも、こうやって未完で後世へ語り継がれると、現代の人間があぁじゃないかこうじゃないかと想像をめぐらせて、ある意味楽しめるのかも。

それと邪宗門は北原白秋の詩集でも書かれているんですね。そうなると北原白秋の作品も読みたくなる。
読書って網の目みたいに広がるんだなぁ。

そんなわけで明日も読みます、20冊目も近い近い。

では!

いいなと思ったら応援しよう!