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7.春琴抄

7冊目は谷崎潤一郎の作品、春琴抄です。

唐突ですが、皆さんは歌を唄う時、必ず合間合間に息継ぎをしますよね。

じゃないと、苦しくなって、意識が遠のいて、一大事です。

でもこの本はその、一大事が起きてしまいそうな、息継ぎする間がないんです。個人的に感じることかもしれませんが...。

この文章はどこで区切ればいいんだろう?と思って読んでいたら物語が終わりに差しかかっていた、という感じです。


あらすじとしては、
盲目の三味線奏者・春琴に使えていた佐助ですが、春琴の美しい顔がある夜、何者かによって傷つけられてしまいます。
その後、佐助が取った行動とは…。

というお話で、佐助は本当に、想像もつかない行動に出ます。

真っ直ぐすぎて、直視できないほどの熱情で、私はそのシーンを想像すると何も言えなくなってしまいました。

なので感想を言うのも憚られるというか、もうこの世界はこれで100%完結されているように感じるので、このまま、美しいままにしておこうと思います。

明日は8冊目、破戒というタイトルの本です。



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