15.新史太閤記・下巻
今日は下巻です。
秀吉の人生、とくに晩年の秀吉の性格が怖く描かれていること、天下を取ったあとは孤独だったり、それと家族の問題も。
「この人も1人の人間なんだなあ」と、会ったこともない天下人に対して妙な親近感が湧いた下巻です。
本能寺の変も、 秀吉の乗り越えていく過程がドラマチックで、心理描写にハラハラしました。
目の前がどんな状況でも、いかに自分が有利になるように持っていけるかを常に考えている秀吉。側にいたら、ちょっと空恐ろしいかもしれない。
実際見ることも当人と話すこともできない歴史を、見てきたかのように感じてしまう、感じさせる力って本当に凄い。
絵でもそうだ。雪国なんて実際見たことがないけど、それでも画像や写真、文章があれば見てきたかのように脳裏に浮かんで描けるのって、よくよく考えるとすごいことだったんだ。
以前よりも、絵を描いている自分を客観的に見られる今だからこそ感じるのかもしれません。
視界が広がる。
小窓から外の景色をのぞいている感じです。
お城の頂上から平野を眺めるのはどんな気持ちだっただろう。
過去の歴史に思いを馳せる時は、いつも思います。
今の日本、驚くだろうなぁ。
本が家にいながら買えちゃうんですからね笑
そう考えると、直接本を手渡せるってすごくありがたいこと。
今日もありがとうございました。
明日へつづきます。