「伝わる」プレゼンのコツ
いざ!という時のために、知っておいて損はないコンテンツでございます。
このnoteの3つのポイント
・プレゼンは「ビジョン/コア/参加者」を先に考える、いきなりパワポを開かない
・事前の準備がプレゼンを助けてくれる
・教えることが最も「学習する」
某巨大IT企業のプレゼントレーニングによって劇的にプレゼンが変わりました。しかもたった1日。事前に与えられたテーマは「3分間プレゼンをすること」のみ。こちらが改善前のプレゼンです。
※音が小さいので最大にしてください。
発表者同士で良かった点と改善点をフィードバックをします。
●良かった点
・時間を守っていた(3分ピッタリ)
・参加者のことを考えてプレゼンした
・目的がはっきりしている、1分で分かるの統一感
・プレゼンのアウトラインがあった
・シンプルなスライドで印象に残りやすい
・棚にぶつかるアクシデントをいい意味でシカトした
など。
●改善点
・スライドの内容と話している内容が違っていた
・スライドを見すぎている
・ゆっくり話すこと
・フィラーワード(え〜、で〜、あの〜)が多い
・手がふわふわしている
・声の抑揚がない、姿勢が悪い
など。
そしてこちらが改善後のプレゼン。たくさんの情報をインプットしてもらった後、30分で自分のプレゼンを改善しました。
※音が小さいので最大にしてください。
●良かった点
・沈黙の使い方がうまい
・参加型であった
・参加者へのベネフィットを考えていた
・インパクトがあった
・ゆっくりで落ち着いていた
・入りがクソかっこいいwww
・ビジョンがはっきりしている
など。
●改善点
・照明を明るくしても良かった
・QRコードをスライドにする必要性?
・具体的な写真が見たかった
・指回しの時に空間を動いてもよかった
・権威付けがない(自分がどんな人で、だから本を買う価値があると思わせられなかった)
・旅の話が中だるみしていた
・名前を言ったほうがいい
など。
プレゼンにおいて最も大切なことは・・・
「ビジョン」と「コアメッセージ」そして「参加者」です。
ではまず”ビジョン”とは何か?
参加者が自分のプレゼンを聞いた後に「どうなって欲しいのか」
改善前プレゼンはこのメッセージがブレブレです。冒頭で「友だちになりたいです」と言っていますが、最終的に「本の売り込み」をしてしまっています。友だち詐欺です。
”コアメッセージ”とは何か?
自分のプレゼンを一言で言ったらどうなる?140字で収めるとしたら?
コアメッセージは作り込む必要があります。ウィダーinゼリーのCMがわかりやすい例ですね。「10秒でエネルギーチャージができる」がコアメッセージです。
参加者によってコアメッセージは変わります。忙しいビジネスマンにとっては10秒チャージは魅力的ですが、幼稚園児にとっては魅力的ではありません。
”参加者”はどんな人が来るのか、何を求めて来そうか、考える事です。プレゼンは何かを「Give」すること。自分はこのプレゼンで参加者に何を「Give」できるのか考えます。
事前の準備がプレゼンを助ける
プレゼンは誰でも緊張します。今回の講師の方でも緊張するそうです。そのためにできるのが事前準備。具体的にはどうすればいいのでしょうか?
●環境を整える
・プロジェクターのサイズは?スライドを投影しても見えやすい?
・接続テストしてみた?
・照明は明るいのか暗いのか、調整できる?
・会場の室温は?
・椅子の配置や種類は?机の向きは?
・音は後ろの方でもよく聞こえる?
・参加者はどんな人が来る?壇上との距離はどれくらい?
など
もちろんコントロールできない環境もありますが、何がコントロールできて、できないのか知っておくだけでもあの「ドキドキ」を減らせます。
※ちょっとしたコツ
○「あの〜、で〜、え〜」を言わない
→書いてあることを読む!
→話すスピードを落とす
→ここで少し考えてみましょう、と言って考える時間をかせぐ
○姿勢
→ホームポジションを決める、プレゼンの時の手の位置、足の開き方を決めてそれを定位置にする。
○声
→声の方向、大きさ、音色で印象がガラリと変わる
→沈黙する=参加者の注意を引く、参加者にメモや考える時間を与える
○スライドのデザイン
→古いテンプレは使わない(内容が良くてもダサく感じてしまう)
→プレゼンツールの機能は完璧に理解する
→レイアウトは固定する(文字は右半分、画像は左半分など)
→画像は高品質で関連のあるもの
○プランBを用意する
→準備できるもの、想定できるトラブル(ネットがない、電源がない、マイクがないなど)はすべて対策を立てておく
教えることが最も「学ぶ」
見て覚える人、聞いて覚える人、実際にやってみて覚える人など学びにはタイプがあります。ですが、知らなかったことが「ラーニングピラミッド」という考え方。
実践するのが一番学びになると思っていましたが、「教えること」の方が学ぶ効率が高いようです。練習はもちろん必要です、知識の理解とインプットも必要です。TEDなどを見ることもいいでしょう。
あとは最後に「自信を持つこと」だけです。
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