忘れない唄 / 椋子
ふと気がついたら 僕には何も無かった
手にしたかったものは 何一つ掴めずにいた
毎日必死に生きているつもりで
目の前のことを淡々とこなす日々
今からでも遅くはないかな
不安と焦りだけが強くなる
もう大人になってしまう
春が訪れる 僕はまだここに居るのだろうか
あの日現れた君に少しは近づけているのかな
まだ始まったばかりだ
そっと空を見上げていた
あれ、ここはどこだろう
色褪せた遊具と 咲くことの無い椿の花
毎日楽しくて仕方なかった
あの頃の僕はまだどっかで僕を見てるかな
今だってずっと覚えてるよ
忘れてしまわないようにと願って
もう子供じゃないんだって
春が訪れる 僕はまだ
ここに居るのだろうか
あの日現れた君に伝えたいことがあるんだ
まだ見ぬ世界はきっと きっと綺麗で
空っぽの僕に教えてくれる
無駄なことなんてひとつも無かったよと
春が訪れる 僕はまだここに居るのだろうか
あの日現れた君に少しは近づけているのかな
春が、春が訪れる 僕はまだ
ここに居るのだろうな
あの日現れた君に伝えたいことがあるんだ
ずっと心(ここ)に
忘れないように
唄い続けよう