我が子の不登校 振り返ります #24
ryokkoです。
2人の息子の母さんです。
次男が中学1年の秋から、完全不登校になったことを振り返っています。
今は、その息子も大学生になりました。
不登校、ってなんでマイナスなイメージなのかしら…
息子が不登校になる前は、そんな風に思っていました。
でも、実際我が家の不登校は、ものすごい負のオーラが渦巻いていました。
引きこもって、誰とも会わず、昼夜逆転、ゲーム三昧、壁に穴。
やっぱりマイナスイメージ…
でも、その負のオーラを渦巻かせていたのは、学校に行かない次男ではなく、ワタシだったのかもしれません。
なぜ、みんなと同じように学校へ行けないの?
なぜ、少しくらいしんどくても、がんばれないの?
学校へ行かせないと、この先困ることが起こるかも。
行かなくても、少しくらい勉強したら?
たまには外に出た方が良いんじゃない?
あの時に戻れたら、ワタシの口を塞ぎたいです…
進路と卒業式
結局、3年間担任の先生は変わらず、最後まで諦めずに、月2、3回くらいのペースで家庭訪問してくれました。
部活の顧問でもあり、その部活での人間関係が学校に行かなくなった原因の一つ。
担任の先生が3年間変わらなかったことは、良かったのか良くなかったのか…
今となっては、先生も考え方や、息子への接し方を変えてくださったので、それはそれで良かったなかなぁ…とも思います。
卒業式が近くなり、参加するかどうか、先生から打診。まぁ行かないでしょうけど。
もし気が向いたら、卒業式に来て欲しいな、
でも、来ても来なくても、卒業証書はちゃんと渡すから。
そう言い残して、先生は最後の家庭訪問をしてくれました。
卒業アルバムも購入せず、制服もカバンも、クローゼットの奥にしまっていました。
不登校の子達の為の、午後からの2回目の卒業式。
会場は会議室、参加予定は数人。
行ってみようかな…
ポツリと息子。
中3の夏休みくらいから、ご近所の八百屋さんや肉屋さんに出かけて、夕飯の材料を買って来てくれるようになっていました。
できるだけ、中学校の横を通らないように。
できるだけ、知っている人に会わないように。
無理しなくて良いよ
とワタシ。結構ドキドキしていました。
当日、どうしてもダメなら、行かなくてオッケー、ということにさせてもらい、先生に連絡しました。
中1の10月から、一度もくぐっていない校門。
制服を慌てて引っ張り出して着たら、ズボンが短い!
兄のお古を探して、ワイシャツにアイロンをかけて。
そして、卒業式当日。
ドキドキしながら、中学校へ。
凄く近くて、凄く遠い場所。
息子を含めて、5人ほどの生徒が、卒業式に参加して、校長先生から卒業証書をいただきました。
参加したみんなは、すぐに帰ってしまったけど、息子は教室に行ってみる、と担任の先生と教室へ。
ここが君が座るはずだった席だよ、と担任の先生が教えてくれました。
味のある字で、手紙を書いて息子に渡してくれました。
後で息子が見せてくれましたが、家庭訪問で会えなかったことや、なかなか話しが出来なくて、先生も辛かったことなどが、コンパクトに書かれていました。
職員玄関から帰る時に、他の先生方も息子に声をかけてくれて、息子も照れ臭そうに写真を撮ったり、握手をしたり。
そして、気付くと担任の先生が、マスクをずらして号泣していました。
男泣きしているその姿を見たら、ワタシも涙が止まらなくなってしまい、マスクがぐしゃぐしゃになっていくのが分かりました。
最後に校門で写真を息子の撮って、
ケジメ終了!
と息子。
ここで、区切りが付けて良かった
卒業式、思い切って行って良かった
春になると、昨日のことのように思い出します。
そして息子は、通信制高校に進むことになりました。通学も色々と日数が選べて、週に1日とか、3日とか。後々行きたくなったら変更すれば良いね、と。
オンラインでも、授業をみんなで受けるパターンと、完全に自分のペースで勉強を進めるコースに分かれています。
引きこもり体質の息子は、もちろん完全自分のペースで。
iPadを使って、寝っ転がりながらの授業。
自由過ぎ。
通信制高校の資料や学校案内で、ものすごく活躍している子達がクローズアップされていますが、大半の子はうちの子みたいなんじゃないかなぁ…
課題も、締め切りに間に合わなかったり、試験も追試を受けたりと、やっぱり中学で全く勉強していなかったツケがここにやって来ました。
まぁ、なんとか頑張って留年せずに過ごしましたよ。
今、不登校で元気が無いお子さんに、無理矢理勉強させるのは、待ってあげて欲しいです。
しんどさを追加するだけです。
もちろん、お子さん自身が勉強したいのは、応援してあげてくださいね。
うちは、高校生になってからも、勉強しなさいを言わずに待ってあげて良かったな、と思います。
不登校になった頃は、勉強しなさいと、ガンガン言ってましたが…
今、大学の勉強が楽しいと息子。
自分で決めたことだから、頑張れるみたいです。
親は黙ってお金出すだけ…なのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。