〈いいお話〉で終えられるのは
子との日々の暮らしに関してこれまで書いてきた。それで最近になって強く思うのは、まちでの出来事に関して徹頭徹尾〈いいお話〉で終えられるのは未就学児まで、ギリギリ小学一年生の半ばあたりまでだったということだ。
学校での出来事が増えてモデルを特定しやすくなり周囲に気をつかうので書けないことがあるというよりも、白黒つけられぬグレーというか日向でも日陰でもなく、それは書いていても読む立場を想像しても〈はっきりしない話〉〈スッキリ割り切れぬ話〉になることが多い。複数の立場や複数の側