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鉄印帳の旅(24/40)若桜鉄道

若桜鉄道は、因美線郡家駅から若桜駅を結ぶ全長19.2kmの路線である。一部を除き、多くの列車が郡家駅を境に因美線鳥取駅へ乗り入れている。
智頭急行を完乗した後、郡家駅から若桜駅までを往復乗車した。
智頭急行とはまた違った旅情を楽しむことができた。

ツーリングの聖地、隼号

郡家駅から乗車した列車は2両編成であった。1両目は隼ラッピング列車のWT3300型気動車、最後尾が懐かしい風景を走る、笑顔と笑いが生まれる、新しくて懐かしい鉄道の旅を演出するために誕生した「昭和号」である。「昭和」の名前から連想される、機能性・多様性・普遍性を追求した、職人の技と最先端の考え方が調和した車両ということらしい。
空いているであろう1両目に乗車した。
乗車した「隼」号について触れておきたい。
2016年3月20日から、若桜鉄道・隼駅がスズキ型大型バイク・隼の聖地とされていることから、スズキ(株)製大型バイク・隼のラッピングを施し他社量を運行している。ラッピング車両は3代目である。3代目のラッピングは第3世代となる新型「Hayabusa」をラッピングしている。窓ガラスに特殊フィルムを貼りつけ、車体と切れ目なく見える工夫が施され、重厚感にスピード感が加わったスタイリッシュなデザインとなっている。
郡家駅から数えて3駅目が聖地・隼駅である。隼駅にはライダーと思しき方々が隼駅はもちろんのこと、乗車している「隼」号を写真に収めていた。

季節を感じる

鯉のぼりが掲げられる時期でもあった。
沿線でこいのぼりを数多く見かけた。

屋根よりは高くない?

昭和レトロな駅舎

郡家駅からおよそ30分で終点の若桜駅に到着した。
2両編成のうち最高部の「昭和号」は切り離され、数分のうちに鳥取行きの折返し列車となった。
駅舎は昭和時代をほうふつとさせるレトロなたたずまいである。
古いというよりもおしゃれで落ち着く空間である。
若桜駅に限らず木造駅舎が多いのも路線の特徴といえる。

改札口
待合室。映画の撮影セットのようだ。

線路は続くよどこまでも?

若桜鉄道の歴史を振りかえる中で興味深い記述を見つけた。
同鉄道は1922年の改正鉄道敷設法に「鳥取県郡家ヨリ若桜ヲ経テ兵庫県八鹿附近二至ル鉄道」として計画され、1930年以降順次路線を延長し、同年中に若桜駅まで開業している。戦後は基幹産業である林業で栄えるも、人口減少の憂き目にも遭い廃止が決定したが、地元の熱心な存続運動の成果もあり、1987年に第3セクターに引き継がれ今日に至る。
計画上は若桜から峠を越え兵庫県を目指していたことがわかる。地図をよく見ていくと、並行する国道29号、国道482号は兵庫県へつながっていることがわかる。氷ノ山、村岡、神鍋にまでつながる。実現こそしなかったものの、この先線路が続いていればどんな未来が待っていたのだろうかと想像が膨らんでしまった。
そんな想像をしているうちに発車時刻が近づく。
再び「隼号」に乗車して郡家駅への折り返した。

鉄印は3種類

智頭急行と同様3種類の鉄印をいただいた。
鉄印は若桜駅で入手できる。

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