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鉄印帳の旅(東北・道南エリア版①仙台空港鉄道)

鉄印帳は、第三セクター協議会に加盟する全国40社の第三セクター鉄道会社の鉄印を集める企画として2020年に始まった。開始当初はコロナ禍で密を避けて楽しめる旅として注目された。開始からすでに4年が経過しているが、その鉄印帳に新たな取り組みが始まったのが、東北・道南エリア版である。

2024年10月4日からスタートし、既存の三セク協北海道・東北地区の会員8社(道南いさりび鉄道、三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道、秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道、山形鉄道、阿武隈急行、会津鉄道)に、東北鉄道協会の会員である青い森鉄道、弘南鉄道、津軽鉄道、青函トンネル記念館(青森県)、仙台空港鉄道(宮城県)、福島交通(福島県)の6社を新たに加え、計14社の鉄印を集めるというものである。同じ第三セクターの青い森鉄道や仙台空港鉄道は三セク協議会非加盟のため鉄印には入っていなかったが、東北・道南エリアの開始により鉄印に仲間入りしたことになる。

今回は新たに加わった8社のうちの1つ仙台空港鉄道の鉄印を収集した。

仙台空港鉄道は東北本線の名取駅から仙台空港駅までを結ぶ路線である。会社名にもあるとおり、仙台空港へのアクセス路線として2007年開業した。路線名は仙台空港アクセス線ですべての列車が仙台駅と仙台空港を運行している。途中に杜せきの下、美田園の2駅が設置されており、仙台空港アクセス線のか開通により宅地や商業施設が建設され、仙台郊外の街として街づくりも盛んに行われた。

仙台空港アクセス線へは何度も乗車しているが、今回は上野からの常磐線の旅を終え、名取駅から乗車することにした(乗車日:2024年11月10日)。名取15:24発の仙台空港行きの普通列車である。仙台空港アクセス線は快速と普通列車が運行されている。

名取駅はJR東日本の管理駅。仙台空港行きの列車は東北本線、常磐線と同じホームから発車する。

快速列車は名取と仙台空港のみに停車し仙台駅から17分で運行している。普通列車は同区間を最速24分で結ぶ。快速列車は一日数本のみで普通列車が大半である。ほぼ終日にわたり20分間隔、2〜4両編成で運行され、空港アクセスとしての重要な役割を果たしていることが伺える。乗車した普通列車は2両編成であった。名取を発車すると東北本線と別れ、高架線を上っていく。全線高架、仙台空港の滑走を跨ぐ関係で一部トンネルと高速鉄道並みの線路設備を保有する。最初の停車駅杜せきのしたは駅近くにイオンモールがあり下車客も多かった。沿線は宅地開発と大型商業施設の進出が相次いでいる。続く美田園駅は交換設備を有しており、仙台行きの列車との交換のため3分停車した。杜せきのした駅にも交換設備用の用地が確保されているが、現時点で建設の予定はない。美田園を発車すると増田川橋梁をわたりしばらく直線区間となる。最高速度は110km/hでこの区間で最高速度に達した。高架線を下り、2本のトンネルを通過すると大きく右にカーブして終点・仙台空港15:39に到着した。

仙台空港駅から空港ターミナルまでは目と鼻の先の距離
仙台空港駅ホーム。6両編成まで入線可能

改札口から旅客ターミナルへは連絡橋でつながっており、出発ロビーへは平面で移動可能である。
乗車時間は15分ほどであったが空港アクセスとしての使命、沿線住民の移動の足として機能していることを実感できた。

仙台空港アクセス専用のE721系500番代。この他に仙台アクセス鉄道が所有するSAT721系が使用される。4両編成が基本であるが、昼間時間帯は2両編成となる。


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