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北陸特急乗り納めの旅④停車駅の少ないサンダーバード

2024年3月16日、北陸新幹線金沢~敦賀間が延伸開業する。延伸開業により北陸本線を走る特急列車の運行体系が再編される。サンダーバード号、しらさぎ号は大阪・名古屋~敦賀間の運行となり、敦賀~金沢間はすべて廃止となる。 

シリーズ3回目で停車駅の多いサンダーバード7号についてレポートしたが、今回はその逆を行く停車駅の少ないサンダーバード46号に乗車した。

停車駅の少ないサンダーバード

サンダーバード号の停車駅は実に多様であるが、中でも停車駅の少ない列車は所要時間の短縮を狙って設定されている。

最も停車駅の少ないパターンは、
大阪ー新大阪ー京都ー福井ー金沢 である。

最も少ないパターンに該当するのは以下の6往復となる。

◯下り(9号、37号、43号)
◯上り(10号、30号、40号)

所要時間で見ると37号は大阪ー金沢間2時間31分で在来線特急の中でトップクラスを誇る。

この6往復以外にも比較的停車駅が少ない列車が設定されており、例えば33号、41号、49号、6号、14号、50号は最も少ないパターンに敦賀と小松が加わる。

サンダーバード46号に乗車(乗車日:2024年2月23日)

金沢駅19:08発の列車で京都まで乗車した。
高槻に停車するため、最も少ないパターンではないが、停車駅が少ないことに変わりはない。
683系4000番台9両+1000番代3両の長大12両編成である。

金沢駅。前3両の付属編成が先頭。
連結部分。貫通扉であるため車内から通り抜けが可能。

小松、敦賀を通過

定刻に金沢を発車し、次の停車駅・福井まで43分で走行する。夜間帯の走行であるため車窓は堪能できないが、北陸特急の象徴とも言うべき高速運転を楽しむことができた。駅通過時のホームの明かりが弾丸のごとく流れるように進んでいくのが何とも言えない。

12両編成の停止位置。この先は夜間の北陸本線。


福井駅までは停車駅の多い列車で48~50分であり、停車駅を絞ることで5分の時間短縮が実現できる。
小松を100km/h前後で通過する。

加賀温泉、芦原温泉も通過し、19:51に福井に到着した。

湖西線の強風に阻まれる

福井駅を19:53に発車し、次の停車駅・京都までの約120㎞1駅も停車しない。間違えて乗ってしまえば取り返しがつかない。鯖江、武生、北陸トンネルもあっという間に通過し、20:25頃に敦賀駅を通過する。敦賀駅の通過を体験できるのも残りわずかである。

停車駅の少ない列車でのみ体験できる貴重な風景である。
敦賀駅を通過して上り線は鳩原ループ線80~90km/hで一周して新疋田駅手前で下り線と合流し、同駅を通過すると深坂トンネルを越えたところで北陸本線と分岐し、北陸線を跨いだところで速度が落ち始め近江塩津駅に停車した。

近江塩津駅に停車中

通常、同駅には特急列車は停車しない。どうやら湖西線の永原駅付近の風速計が規制値を超えたため付近の列車が徐行運転しているとの情報が入った。

前を走る44号は15分遅れであった。

サンダーバード46号は約8分停車したが、風が収まってきたため、通常速度で運転を再開したが、京都駅到着まで遅れを取り戻すことができなかった。京都には21:27に到着した。
遅れを拡げないよう湖西線内では常時130km/h運転が行われ高速走行を楽しむことができた。

683系4000番代の9号車に乗車。もちろんモハ車である。

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