ナチュラルワインな、店主のおはなし

Ryo Kato 沖縄県でナチュラルワイン専門店 un deux trois を営んでいます。 読谷本店、那覇店、ONLINE SHOPがあります。 https://123okinawa.shop-pro.jp/

ナチュラルワインな、店主のおはなし

Ryo Kato 沖縄県でナチュラルワイン専門店 un deux trois を営んでいます。 読谷本店、那覇店、ONLINE SHOPがあります。 https://123okinawa.shop-pro.jp/

最近の記事

2022.02.08 LES VINS VIVANTS 訪問

何とも可愛らしいエチケットのシードルを楽しまれた方も、多いのではないでしょうか?沖縄にもファンが多いですね。 長野県東御市にあるLES VINS VIVANTS  荻野貴博さん、朋子さんご夫妻によるものです。2019年10月にワイナリーが拓かれました。 「ワインを難しいものにしたくなくてね。もっと広く楽しんで貰いたい。」 そう語る荻野夫妻は、長らく飲食店の立場からワインを広めてらっしゃいました。 夫婦協力しながらのワイン作りですが、畑は朋子さん、醸造は貴博さんが主に担当

    • 2022.02.08 ドメーヌ・ナカジマ 訪問

      中島豊さんはドメーヌ・ナカジマを、まさに手作りで作り上げました。 道中、次々と現れる何とも風合いのある看板を辿っていくと、中島さん、奥さま、そして美樹ちゃん(我が愛娘と誕生日12日違いの同級生)が、暖かく迎えて下さいました。 ご挨拶(および子育て談義、笑)の後、中島さんの案内の元、ワイナリーからほど近い場所にある畑へ。 急勾配の畑は、2010年中島さんの手によって開墾されたもの。 真南向けの粘土質土壌。標高750mで、日当たりに恵まれた理想的な場所に畑が広がっています。

      • 2022.02.07 Terre de ciel 訪問

        これまでワイナリー訪問と言えば、ブドウ畑が生き生きと活動をしている頃に伺うことが多かったのですが しかし、いざ自身で植樹し、ブドウ樹を育てる事となると 必然的に“冬のブドウ畑”を見て、深く知りたいと思うようになりました。 ちなみに自身のブドウ畑も初めての冬を迎えています。 生育状況は・・・、実は予想を上回るペースで育っています。 沖縄でVitis viniferaは育たないなんて言ったのは、一体誰だ? 笑 自然は向き合ってみないと、本当に分らないものです。 今回タイミ

        • チョコレート沼

          チョコレートにハマることを チョコレート沼と言うとか、言わないとか・・・ 私は今、まさにチョコレート沼に居ます、笑 きっかけを与えてくれたのは、green bean to bar CHOCOLATE さん。 紹介してくれたのは、パティシエールの妻です。 チョコレートの世界で昨今良く聞く、bean to bar chocolate。 産地からカカオ豆を仕入れ、チョコレートまで一貫して作っていく工程のことを言います。 それは一言で言えるほど簡単では無く □豆の仕入

          2021.11.15 成清海苔店 訪問

          6年前、妻が見つけてきたこの海苔を初めて頂いたとき、感激を受けました。 溶ける口溶け、上品に広がる風味。 こんなに美味しい海苔は、これまで食べた事が無かった。 今回念願叶い、福岡県柳川市にある「成清海苔店」さんへお伺いさせて頂きました。 迎えて下さったのは成清海苔店二代目、成清忠さん。 実は海苔屋さんへ伺うのも初めてで、「海苔屋さんは、どの様な取り組みをされているのだろう。海苔はどうやって生まれるのだろう」 恥ずかしながら、大変恐縮ながら、その程度でした。 ただ

          2021.10.05 Fattoria AL FIORE 訪問 ~後編 ワイナリー~

          自社畑の収穫作業を手伝わせて頂いた後、ワイナリーへ。 先ずは収穫してきたブドウを、早速手徐梗。 ブドウの房から実を取り外しながら、目視で選果し、健全果のみをえらびます。 世の中には大変便利な徐梗機なるものもあるのですが、それですと健全果、不良果も一緒くたにタンクに入ってしまうおそれもあり、ワインの仕上がりに影響してしまいます。 手徐梗の作業はとても大切です。 そしてワイナリーではキュヴェ毎、様々な発酵槽にてワインが発酵しています。 無音の体育館には、「ポコッ、ポコッ」

          2021.10.05 Fattoria AL FIORE 訪問 ~後編 ワイナリー~

          2021.10.05 Fattoria AL FIORE 訪問 ~前編 畑~

          10/1~始まったワイナリー訪問の折り返し地点、北海道を後に宮城県へ。 (生後4ヶ月の娘を家において、およそ1週間の長旅に快く送ってくれた妻には、ほんと、感謝しかありません) un deux trois と同じく2016年創業、共に歩んできた Fattoria AL FIOREさんへ訪問させて頂きました。 沖縄からの同志CONTE_の五十嵐亮さんも合流、念願叶い一緒にお伺いすることが出来ました。 CONTE_のまこっさんも、un deux trois 創業時から長くお付

          2021.10.05 Fattoria AL FIORE 訪問 ~前編 畑~

          2021.10.03 kondoヴィンヤード 訪問

          先の中澤さんのゲヴュルツトラミネールがゆっくりと絞られていく間 栗沢ワインズの畑に隣接するkondoヴィンヤードの畑(モセウシ農場)を 近藤良介さんにご案内頂きました。 先のゲヴュルツトラミネール初めブドウのの絞り滓は 近藤さんの畑の片隅で馬糞と混ぜて堆肥になります。 近藤さんの畑では、2019年に新たな取り組みを開始されました。 馬耕(ばこう)、馬が土を耕すお手伝いをしてくれます。 上記写真は、kondo ヴィンヤードHPより抜粋 今回拝見させて頂いたモセウシ

          2021.10.03 kondoヴィンヤード 訪問

          おじさんたちのゆめ(仮) 2021.10.28 ワイン用葡萄苗木植樹

          2021.10.28  沖縄県北部、本部町の畑にワイン用ブドウ Vitis vinifera の苗木の植樹を行いました。 今回植樹したのは全7種品種。 試験的な意味合いもあるので、まだ内訳は内緒です。   沖縄ではワイン用葡萄の栽培は難しい。 教科書通りなら、そう言われます。  でも、それって実際にトライした上で言っているの?    今回のプロジェクト、おじさんたちのゆめ(仮)と名付けました。   先ずはやってみよう!精神を共有できる、力強い仲間が集いまし

          おじさんたちのゆめ(仮) 2021.10.28 ワイン用葡萄苗木植樹

          2021.10.03 ナカザワヴィンヤード 訪問

          本日より岩見沢市へ。 先日までの余市は後志地方と呼ばれているのに対し、岩見沢は空知地方。 後志は海の産地に対し、空知は山の産地と言った印象。 岩見沢市に構えるナカザワヴィンヤード、中澤一行さん、由紀子さんご夫妻で営むワイナリー。 2002年に開業、来年で20周年を迎える日本を代表するワイナリーの一つです。 私自身もワインの世界に身を置くようなってから、間もなく20年立ちます。 その中で当初から「この日本ワイン好きだなぁ」とずっと感じていたのが クリサワ・ブランと言う1

          2021.10.03 ナカザワヴィンヤード 訪問

          2021.10.02 山田堂 訪問

          先日のDomaine Takahiko 曽我貴彦さんの元では、次々と素晴らしい卒業生が誕生しています。 Domaine Astushi Suzuki の鈴木淳之さん、Domaine Mont の山中敦生さん Lan Seqqua の山川惇太郎さん。 そして今回の訪問時も、沢山の方が研修生として畑に向かってらっしゃいました。 そんな中、今年2021年9月にワイナリーとしてのスタートを切った 山田堂の山田雄一郎さん、現在34歳。 山田さんの目指すワインは、最高のテーブルワイ

          2021.10.01 Domaine Takahiko 訪問

          北海道余市でワイン作りにおける校長先生の様な存在 それがDomaine Takahiko の曽我貴彦さん。 「ワイン生産者は言わば農家。もっと皆がワイン作りを始めたら良い。 その為に、僕はあえて大規模では無く、難しい製法では無く、皆がやれるやり方を示しているんだよ。 ほら、隣にブドウ農家さんの畑が見えるでしょう? 僕はいつも彼にワイン作り始めてみなよ、と言っているんだけどね」 ブドウ栽培が盛んな余市、しかしながら多くのブドウは県外に出されているのが現状だそうです。

          ナチュラルワインとカウンターカルチャー

          世界において、ナチュラルワインが注目され始めたのは2000年前後だったと思います。 当時はヴァンナチュールとか、日本では自然派ワインと表現していたかな。 *最近、時折「ナチュールワイン」と表現されている方をお見受けしますが ナチュール(仏)ワイン(英)と、非常に可笑しな感じになってしまいますので、お気を付け下さい。 ナチュラルワインか、ヴァンナチュールが良いと思います。 その頃のワイン生産の現場は いつでも安定した、いつでも同じ味わいのワインを、いかに沢山生産でき

          ナチュラルワインとカウンターカルチャー

          満月コント

          那覇市首里に大好きな飲食店があります、CONTE_(コント)さん。 抜群に洗練されている空間で、お食事も美味しくて CONTE_のお二人はいつでも暖かくて もう自分の家みたいな、笑 ホッとする心地よさが。 その惚れ込んだCONTE_さんと、ずっと一緒に開催させてきて頂いた 食とナチュラルワインのイベント、それが満月コント。 満月の夜に、美味しいお食事を食べながら 美味しいナチュラルワインを気軽んい楽しみましょうと言う会。 以前、CONTE_の美保さんにナチュラ

          Fattoria AL FIORE (宮城県/川崎町)

          un deux trois が始まったのが2016年5月20日。(おぉ、もうすぐ6年目です) 開業当初より、ずっとお世話になっているのが宮城県柴田郡川崎町にあるFattoria AL FIOREさん。 ネコのラベルのワインを、ご覧になったことがある人も多いのでは? 自身の故郷が山形県で、蔵王を挟んで隣同士。 そして勿論、味わいが素晴らしく、沖縄の方にも知って頂きたい!想いから un deux trois で長く紹介させて頂いております。 時を同じくして、沖縄の方に

          Fattoria AL FIORE (宮城県/川崎町)

          沖縄県産 ナチュラルワインを目指して 1【涙 なだ】

          「沖縄でワインを作っている!?」 そんなお話しを聞いた事がある方も、少なくはないのではないでしょうか? 沖縄県の八重山地方を起源とし、自生している山ブドウ 「リュウキュウガネブ」 と言うブドウより、ワイン作りされている方々がいらっしゃいます。 2006年、3本の苗木から。 恩納村でレストランを構える中田浩司さんが、初の沖縄県産ワインを目指して。 【農業生産法人 沖縄葡萄さま】 そして、その中田さんの想いに共鳴を受け、一緒に畑に向きあう新里えり子さん。 リュウキュウ

          沖縄県産 ナチュラルワインを目指して 1【涙 なだ】