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ずっと、ヒーローになりたかった。

昨夜、高校2年生の娘さんを持つ知り合いと1時間ぐらい話をした。

話のテーマを端的にまとめると、

「エスカレート式で進学できる私立高校に行かせている娘が、『アパレル分野に進みたい』と大学ではなく専門学校を志望している。どう思う?」

というもの。正月から考えさせられるテーマだった。


僕としては「娘さんのやりたい方向に進ませることがいい」と思っている。だけど、親として無難な道に進んでほしい気持ちがわかる年齢にもなった。

結局のところ「この世に正解などない」が全てなんだろう。選んだ道を正解にしていける人と、どの道でも正解を掴めない人がいるだけで。

四年生の大学を卒業しようとクズはクズだし、中卒だろうと素晴らしい人格者で成功を納めている人もいる。

もちろん給料に差があるのは事実かもしれない。(雇われた経験ないから聞いた情報でしかないけれど)

でも、その程度の差は年々下がってきているし、少なくとも今のままであれば差はいずれなくなっていく。(同一労働同一賃金の徹底ってやつ)

であれば、重要なのは『本人の納得感』『応援者(肉親)からの無性の愛』になるのだろう。そこさえクリアできれば、この解決は目の前だ。


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話を終えたあと、シャワーを浴びながら少し前に読んだ記事を思い出した。タレント・福田萌さんの、小1の娘と「Nizi Project」を追いかけてるときに感じた【母としての覚悟】を綴った連載コラムである。

素晴らしい内容だったので一部引用する。

自信を持つことと、それを正しく、そして愛情を持って指導する人がいることは、こんなにも一人の少女(きっと少年も)を魅力的に成長させるのか、ととても感銘を受けた。

 (略)

我が子の人生においても、そんな師匠と呼べるような人との出会いがあることを願ってやまない。そして私自身も、口先だけで理想を語るのではなく、私の姿勢や態度が、言葉よりも多くのことを子どもに教えるのだと胸に深く突き刺さった。

出典:2児の母・福田萌が「NiziUの母たち」のようになりたいと願う理由

上記の知人には、聖越ながら「高校卒業までにアパレル関係だけじゃなく色んなジャンルの興味を持った人に会ったり修行したりしてみたら?」というアドバスをさせてもらった。

その言葉が出たきっかけは、きっとこの記事を読んでいたからだと思う。


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今日1月2日の午前中に初詣に行ったとき、ふと思った。

高校2年生にして「将来はアパレル分野に進みたい」「四年生の大学じゃなく専門学校に進学したい」と堂々と語れるその娘さんに、僕はただただ羨ましいと感じていたのだ。

僕はずっと「夢がない」「専門性がない」という二大コンプレックスを持って生きてきた。17歳にしてその両方を手に入れようと自分の足で歩こうとしている娘さんのことが美しく輝いているように見えたのだと思う。


そして、思い出した。

僕が自分の人生に自信を持ち、自分の足で人生を切り開いていきたいと思わせてくれた最初のきっかけ。それは『東日本大震災』だった。

あのときに「支援には物理的にいけない」「ボランティア行くほどの行動力もない」と思っていた僕は、その代わりに「10年後20年後に同じような災害が起きたら真っ先に助けに向かえるヒーローになりたい」と思ったんだ。

(小学生みたいな夢で笑っちゃうね)


当時の僕が今の僕を見たら、なんて言うのだろうか。
ヒーローに近づいていると堂々と伝えられうだろうか。


もっと頑張ろう。
僕はずっっと “ヒーロー” になりたかったんじゃないか。


人は何者にでもなれる、いつからでも。

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りょうかん
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