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チャップリン集大成「ライムライト」感想

希望がなければ、瞬間を生きればよい。素晴らしい瞬間だってあるのだから。

全体を通して語られる切なさ。

『ライムライト』は、権威を嫌い、人生の真実を求め続けた
チャプリン自身の哲学を感じることができる作品です。

ーチャップリンの集大成ー

今作では脚本、監督、主役、作曲など全てをこなし、コミカルな映画ではなくシリアスな人生観について描きました。初の素顔での撮影でもあり、アカデミー作曲賞ももらっています。

ータイトルの意味ー

ライムライトとは昔電球が発明されてなかった時代に使われていた舞台を照らすスポットライトです。

別の「脚光を浴びる」という意味で使われる事があり今作ではこちらの意味でしょう。

ーラストー

ラストでは主人公のショーがサクラの中にも本物の拍手があり成功を収めたという解釈もありますが、自分はサクラだと気づかずに成功したと思いサクラではないと確信してる主人公の切なさが描かれてると思いました。自分はそちらの方が好きです

ー名言ー

・意味を求めたってはじまらないよ。人生は欲望だ、意味など、どうでもいい。すべての生き物の目的は欲望なのだ。それぞれ欲望があるから、バラはバラらしく花を咲かせたがるし、岩はいつまでも岩らしくありたいと思ってがんばっているんだ。

・人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。

・人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。

・なぜ死を急ぐ? 苦しいかね? 問題は生きる事だ。あとは考えないでいい。人間は数十億年かかって存在を確認した。それを君は消そうとしている。宇宙のどんな物よりも重要なものだ。 星に何ができる?何もできぬ。ただ静止している。 そして太陽だ。45万キロの彼方から熱を放ってる。それが何だ。自然の資源を浪費してるんだ。 太陽はどうだ?意識がない。だが君にはある

・『死と同じく、生も避けられない。生命だ。命だ! 

宇宙にある力が地球を動かし、木を育てる。

君の中にある力と同じだ! 

その力を使う勇気と意志を持つんだ』

・カルヴェロ「ここ、楽屋が私の家だよ、ここが」テリー「あなたが劇場が嫌いだと思っていたわ。」カルヴェロ「嫌いさ。ただ、血を見るのもやはり嫌いだけど、体の中には血が流れているだろ。」

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