ぼくのかんがえたさいきょうの危ない傘の持ち方を減らすシステマティックな方法
はい。傘の持ち方啓発系美少女、氷蔵涼香です。
傘の横持ちや振り回し、危ないですよね。
それに対して私は今まで、「気をつけようね、をもっと広めよう!」という活動をしてきたわけです。
気を付ける、以外の方法もいるよね
「気をつけようね」が功を奏するには、心ある人たちが傘を持った時に「はっ、いかんいかん、安全な持ち方をしよう」を積み重ねて習慣化する必要があるわけですね。人間はついうっかりがありますから、癖になるレベルにまで高める必要があるわけです。
まあ世の中いろんな人がいますから、残念ながらみんながそうなるわけではありません。心ある人たちの習慣化を願いながらも、傘による傷害罪を減らすために、別のアプローチも考えたほうがいいでしょう。
傘に安全機能を搭載!え、それって…
ところで「安全」にも種類があるのをご存じですか?
例えば『機能安全』。自動車関係のお仕事をされたことがある方の中には、聞いたことがある人もいるかもしれません。
ISO26262…うっ、頭が…!
機能安全とは、「見張ったり守ったりする付加機能をつけて安全にしよう」というもので、車で言えばア○サイトとかH○nda SENSINGみたいに、「カメラやレーダーで見張って人が飛び出して来たらブレーキをかける」的なやつです。知ってしまえば割と名が体を表してますね。
さて、傘の場合はどうでしょう?
「閉じた時に石突(傘の先端)が引っ込んで、他の人に当たるリスクを低減する」なんてことが考えられますね。
ん?この発想ではすでに答えが実在しますね?突然雨が降ってきたときの強い味方、折り畳み傘です。
多くの折り畳み傘は、畳めばコンパクト。他の人に当たりません。
ですがまあ、これが万能解ではないから危ない方の持ち方が地球上から消え去らないわけですね。折り畳み傘は小さい、持ちづらい、みたいな使いづらさがあるから、常用ではなく備え的なポジションになってしまうのでしょう。
傘を根本的に安全に!あれ、それもしかして…
なので他の発想が必要です。先ほど安全にも種類が、というお話をしましたね。機能安全の他にも『本質安全』という概念があります。
「リスクの原因を根本的に取り除いて安全にしよう」というものです。よく言われるたとえはこうです。
ある場所での踏切事故が絶えません。どうしましょうか?そうだ!踏切があるから踏切事故が起こるんだ!踏切をなくしてしまえばいいんだ!
こうです。あれですね。人類による争いを止めるために人類を滅ぼす系の話です。いやちょっと違います。
単純に踏切をなくしたら線路の向こう側へ行けませんね。線路を超える橋、跨線橋を作りましょう。こういう答えが導かれたりします。
もちろん、跨線橋は跨線橋で、橋の上からの落下のリスクとか、アップダウンで先が見えなくなることによる車の衝突事故とかのリスクがあります。それはそれでもちろん別で考える必要があります。影響までちゃんと考えられての大人です。
しかしまあ、「踏切事故」というリスクに対してはこれが本質安全です。踏切がなくなったのだから、踏切事故が起こるはずがありません。
さて、本質安全を傘に当てはめたらどうでしょう?
「石突をなくしてしまえ!」っていう発想があり得ますよね。
実はその答えも既に現実にあります。
…現実にあります、という言い方は微妙で、あります、なのですが、ありました、みたいな感じで…
石突のない傘。それは
『笠』です。
傘ではなく笠。これです。
三度笠だとてっぺんが平らでさらに安全ですね。
これからの小学生男子は、拾ノ型 生々流転や牙突やアバンストラッシュをするのではありません。ワン・ツー・ジャンゴをするのです(ワンピースのジャンゴの武器チャクラムを使った催眠術)。
「なんだよ。時代が逆戻りじゃねぇか?」と思いましたね?
時代ごとに世界は変わり、問題も変わります。現代の問題の解決に昔の要素が役に立つことだってあるじゃないですか?
しかも、それを裏付けるがごとく、ごく最近、笠が注目を集めたんですよ?
ね?(ね、じゃないが。)
まあね、事故を防ぐ上で確かに笠はかなり完璧なんですけど、
…。
もう言っちゃいますね?
かさばるんですよ。笠だけに。(すいませんが、乾いた笑いでもいいので、ここで一笑いお願いします。)
あとは、傘に比べてカバーできる範囲が狭いっていうのもちょっと辛いですね。
すでに傘という便利なものがある以上、傘を捨てて笠に替えるには動機づけが弱いですよね。
みんなで考えよう雨具の未来
全人類がながーーーい歴史の中で傘を使っている以上、
私の思いつき程度では難しいようです。
あ、ちなみに、長傘から単純に石突を取る、というのも難しそうです。
でもこの問題に取り組むのをあきらめたくないですね。みんなで知恵を出し合って、エポックメイキングな新雨具を発明したいものです!