未来の理想の友人?友達ってどういう人のこと?関係に正解はある?
私にはとても綺麗で頭が良くて尊敬できる友人がいる。
今日はその友人について紹介しよう。
友人のアリサは前述したように容姿端麗、偏差値の高い大学の授業についていけるほどには頭がいい。
もうかれこれ20年以上の付き合いになるけれど、20年前からまったく見た目が変わっていない。いや、むしろ若返っている?とさえ思えるほど何年たっても若々しい。
そんな、彼女と私の関係は、細ーい糸で繋がっているだけのようにふわふわとしている。時折、どちらからともなく連絡を取り合い、とりとめもない話をする。そんな関係をもう何年も続けている。
彼女は、様々なタイミングで私の欲しい言葉をくれたり、私が思っていることをずばり言い当てたりと占い師兼カウンセラーのような側面を持ち合わせていて、なんだか不思議な存在だ。
今日はオーラ鑑定、占い師モード?と思えば翌日には冷静な科学者のような側面もあったり、日によってコロコロとキャラと言動が変わるのが彼女の特徴なのである。
彼女の存在自体、少し、いや、かなり?浮世離れしていて、俗世間の垢に染まっていないというのも彼女が不思議なオーラを放っている要因かもしれない。
とにかくそんな感じで、実態があるようでないような、つかみ所がない所がアリサという人物なのである。
アリサは、私の人生のいろいろなタイミングに現れ、必要なことを教えてくれたり助言をしてくれる。
例えば、就職活動に悩んでいた時、さっと海外の事例なんかを紹介してくれたし、失恋した時にはさんざん話を聞いてくれた。
彼女の人生も紆余曲折、過去にとても辛いこともあったようなのだけれど、その詳細に関してはあまり教えてくれない。どうやら掘り出してはいけないトラウマとして心の奥底で処理されているようだ。
彼女はいつも聞き役で、たまに冗談交じりに最近の困りごとについて教えてくれるものの、人にあまり相談をしているイメージがない。いつも、「自分で決めて選択することが大事」「全て自分の心が決めている」と、どこかの哲学書のようなことを言っていて、何事も自分で決めている。
相談ごとの際には模範解答を提示してくれ頼りになる彼女だが、彼女も私に同じようなことを思ってくれているのだろうか?と考えたことがある。
でも、それはまったく無駄な考えで、おそらく特に何も思っていない。
彼女がそこまで人に感情移入をしたり感情をいだくことはないということは理解している。
そんな時、少し寂しく思う。
そう、彼女はよくできた友人型AIロボット。