腰の手術から1年経過(前編)/歩けなかったころ
腰の脊椎管狭窄症の手術から1年が経ちました。おかげで普通に歩けるようになりました。もし、同じような症状で悩んでいる人がいたら手術を決断してみたらいかがですか?、今日は、そんな記事を書きます。
私は、20年以上前から腰痛の症状がありました。大きな事故にあったわけではありません。強いて言うならば、仕事の影響かもしれません。
無理なかかわりが弊害になる
私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。今は、理事長です。しかし、以前は、現場の支援者でした。そのころの私は、良い支援ができていませでんした。私たちが「支援者」ではなく「指導員」と呼ばれていたころです。
指導員は、利用者より優位に立っていました。利用者は指導員の言うことをきいて当たり前だという風潮があり、そのころの私は利用者がいうことをきかないと力で無理矢理に動かしていました。抱え上げたり、抱き起したり、常に体を使って活動に参加させていました。また、100キロを超える利用者が2人いました。その利用たちを無理に抱えて動かしていました。
このようなかかわり方は絶対にしてはいけません。利用者にも、自分の体にも負担をかけています。当時の私にはそれがわかっていませんでした。
そんな無理が続いたためか、ときおり、腰に強い痛みが走るようになりました。
腰痛で病院通い
私は、痛みが出るとその都度、近所の整形外科に行ってリハビリを受けたり、接骨院に行っていました。しかしそれもしばらくすると痛みに慣れて行かなくなります。その繰り返しでした。
それが、2009年ごろに急激に悪化しました。足がしびれて車のアクセルが踏みづらくなりました。そこで大きな病院で手術の相談をしました。しかしそのときの担当医に、あなたが望むなら手術をします、しかし治るとはかぎりません、そう言われてしまい、10年間も放置していました。
歩くのが困難になる
それが2年ほど前から、十分に歩くことができなくなりました。5分間立っているのがやっとになりました。買物には行かれないし、電車に乗るときは、確実に座れる時間帯を選んで乗っていました。おかげで街やショッピングモールのどこにベンチがあるか完璧に頭に入っていました。
家族は、そんな私を外に出そうといろいろ誘ってくれました。特にディズニーランドやディズニーシーに誘われました。しかし、現地に行っても動くことはできず、私はいつも一人でショーの場所取りで座っていました。もしかしたら家族の狙いはそこにあったのかもしれません。
さすがにあらためて手術を考え始めました。
手術を決める
以前から、お世話になっている皮膚科の先生に相談をしたところ、今回の病院を紹介してもらいました。担当医に初めてお会いしたとき、担当医はさらっと言いました。
「大丈夫、歩けるようになりますよ」
私は、本当に歩けるようになりました。
明日は、歩けるようになった私の話です。