見出し画像

私の人生を変えた中野 その①

1月4日になると思い出すことがあります。1月4日は、私のだいじな記念日です。今から6年前の1月4日、私は、新しい私になるための第一歩を踏み出すために、東京の中野に行きました。しかし、それから通い続けた中野も、今は行かれません。

私は、それまで「中野」という地名は知っていました。しかし、行ったことはなく、この日が人生で初めての中野になりました。また、その後、この中野を起点として私の人生は、大きく変わり始めました

下見

私が、中野に行った理由は、早稲田大学エクステンションセンター中野校の下見です。その週の木曜日から中野校で、アドラー心理学に関する講座を受講することになっていました。受講日当日は、定時に職場を出て、決められた電車に乗らなければ、開講時間に間に合いません。万が一、迷子になったら遅刻です。そこで下見に行くことにしました。

また、私は、大学に行ったことがありませんでした。そのため、大学がどんな場所か、見当がつきません。行くのは、早稲田大学です。大きな学校です。学校に着いても、広いキャンパスの中で迷ってしまう心配がありました。だから、絶対に下見が必要だと思いました。

初めての大学

2015年1月4日の中野は、まだ、お正月の余韻が残りひっそりとしていました。駅から、学校までは、緑の多い場所を通って行きます。私は、「ここがキャンパスなのかなぁ…」そんなことを思っていました。しかし、学校の看板は公園の外にありました。学校は、普通のビルでした。「あれ?キャンパスは?」

画像1

この日は、学校の建物だけを見て帰りました。また、せっかく中野まで来たのだから、中野ブロードウェイに寄って行こうと思いました。しかし、まだ正月休みでした。

受講日初日のとまどい

それから4日後、講座の初日を迎えました。私は、まったくイメージがつかめないまま決められた教室に入りました。知らない人ばかりのところは苦手です。私は、それまで何年もの間、仕事関係の人の集まりにしか行ったことがないことに気がつきました。それに気がついたとき、私の緊張度はさらに増しました。

そのとき、教壇には数人の女性と一人の男性が立っていました。また、このころの私は、仕事以外でインターネットを使うことがなく、何かを検索する習慣がありませんでした。知っているのは講師の先生の名前だけで、先生の顔を調べることをしませんでした。

先生の名前は、向後千春先生といいます。私の友人に「ちはる」という女性がいます。そのため、私は、教壇にいた数人の女性の中で向後千春先生らしき人を探しました。そのとき、その集団の中、唯一の男性が言いました。「ハイ、皆さんこんばんは、私は、早稲田大学人間科学学術院の向後千春です。」向後先生は、男でした。

ここから、私の人生は、大きく変わり始めました。(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?