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事業所がせますぎる…

多くの利用者が、利用の自粛を始めてから最初の一週間が過ぎました。

私は障がいのある人たちが利用する事業所を経営しています。事業所の中には、日中に作業などをするところがあります。今週、04月13日(月)から自粛をする利用者が増えました。そのため事業所の中はガラガラです。その内の、ある一つの事業所の状況です。

私が経営する事業所は…

事業所によって、障がいのある人のタイプが異なります。比較的、物静かで、あまり動きの少ない人たちが集まっている事業所があります。ここはパッシブです。その反対に、にぎやかで、動きの大きな人や突発的に走り出したり、飛び跳ねたりする人が集まっている事業所もあります。ここはアクティブです。法人の本部は、にぎやかな人が集まっている事業所に併設されているので、私はそこにいることがほとんどです。

にぎやかな事業に変化が…

そのにぎやかな事業所に大きな変化がありました。この一週間の利用率は、通常の2/3程度でした。人数が少ない分、にぎやかさも2/3ぐらいだろう、そう思っていたらにぎやかさは通常の半分以下でした。

障がいのある利用者が大きな声を出したり、突発的な行動に出るのは理由があります。多くは、言葉にならない訴えです。あらためて、事業所と利用者の定員数が合っていないのだ感じました。せますぎるということです。

それぞれの感覚のちがい

利用者の中には、大きな音や声が苦手な人がいます。また、人との距離を上手にとれない人がいます。人との距離が極端に近かったり、反対に人が近くに来ると大きく抵抗する人がいます。それぞれ感覚が違います。その感覚の違いを大きな声で訴えたり、突発的な行動で抵抗したりします

日常は、誰かが何かの理由で大きな声を出すと、その声に反応して他の人が大きな声を出し、そこから逃げようとして誰かが突発的に動く、それを見た他の誰かがあわてて動きます。そういう相乗効果で必要以上のにぎやかさになります。

事業所がせますぎる

日常は、人数が多く、それぞれ自分にあった感覚(間隔)が保てません。それが今回、利用者が2/3になったことでちょうど良い距離が保てたようです。

難しい課題です。

事業所は、パッシブ、アクティブに合わせた活動をします。ひとつの分け方に、外に出たときの歩くスピードを基準にします。支援者の人数は法律で決められています。歩くのが早い人とゆっくりな人が同じだと、支援者を別々に配置しなければならなくなります。そのため、同じようなタイプの障がいを持った人が集まってしまいました。

事業所の広さは、家賃で決まります。広くて家賃が安いところは不便です。不便なところは閉鎖的になりやすいし、支援者も集まりません。私の法人の事業所は住宅街の角にあるので、バス停からも歩ける立地です。恵まれています。広さをとるか、利便性をとるか、難しい課題です。

一日も早い日常を…

事業所がおだやかだった分、家で自粛している人は、ストレスがたまっていることと思います。一日も早く、皆さんが安心して利用できる日が来ることを願っています。みんなが揃ったら、今回のことを教訓にして、今以上に外で活動する機会を増やして、快適な空間を作るようにします。


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