満足してもらって初めて「支援」といえる
昨日は法人の理事会があり、2019年度の事業計画案について、提案をしました。その中には、教える技術で学んだことが少しだけ転移されています。
日中活動は、利用者さんの得意なことを考えてプログラムを考えます。毎日楽しく活動に参加できて、工賃が算出できるような活動が必要です。しかし、毎日無事に活動ができれば利用者さんは満足なのでしょうか。
グループホームは入居者さんの生活リズムを崩さないように生活を組み立てます。食事がおいしく食べられて規則正しく睡眠がとれることが必要です。しかし、健康的に暮らせたら入居者さんは満足なのでしょうか。
事務室にいるとひっきりなしに利用者さんがしゃべりに来ます。30分~40分ぐらい横に座ってしゃべっていく人がいます。お気に入りの職員を独占したくての手を引いてどこかに連れて行く人もいます。言葉や言葉にならない身振り手振りの会話であふれます。
活動の様子を映像におさめようと思ってビデオ撮影をしました。するとカメラをまわす私に利用者さんがしゃべり続けて撮影になりませんでした。
グループホームにおじゃますると、一人に1時間つかまることもあります。
皆さん、しゃべりたいんです。
基準どおりの活動を提供すれば満足していただけるわけではありません。私たちはもっともっと利用者さん、入居者さんの話を聴くことをしなければいけません。
インストラクショナルデザインにおいては、学習者検証の原則があります。学習者が教わったことをマスターしたとき、教えた人は良い評価をもらえます。
事業計画案では、支援者は、利用者さんや入居者さんがサービスを受けて満足感を得たときに初めて、良い支援だったと評価してもらうことができると、お話をさせていただきました。