懐かしい友人からの電話
嬉しいことがありました。25年、疎遠にしていた友人から電話がありました。
私は専門学校の頃に、あるサークルを作って活動をしていました。その活動は、形式上、ボランティアグループと呼ばれていました。しかし、活動している当人たちは、グループの中に障がいのある人がいて、一緒に遊んでいる、そんな感覚でした。
私の青春時代はそのサークルを中心に回っていました。それぐらい大切なサークルでした。しかし仕事が忙しくなるにつれ、だんだん活動ができなくなり、そのまま25年ぐらいが過ぎてしまいました。今は年賀状のやりとりだけです。
電話をくれたのは、私より4歳年下の女性のお母さんです。毎年、本人に代わってお母さんが年賀状をくれていました。しかし、お母さんも高齢になり、年賀状を書くのが大変になり電話をくれました。電話ではお母さんとしばらく話をしたあと、彼女に代わってもらい話をしました。
彼女は、当時、私のことを「髙橋のお兄さん」と呼んでくれていました。電話の第一声もあの頃と変わらず「髙橋のお兄さん」でした。私はその声を聞いた瞬間、一瞬にしてあの頃のことがよみがえり、涙があふれ、言葉が出なくなってしまいまいました。彼女は、私の名前を口にした後、恥ずかしくなったらしく、そのまま受話器をお母さんに渡してしまいました。
あの頃、偶数月になるとみんなで遊びに行っていました。夏は30名以上でCampに行きました。それ以外にも、彼女と2人でラーメン博物館や横浜博物館に行ったこともあります。来月、その彼女とひさしぶりに会う約束をしました。最後に会ったころ、私たちは20代、今は…。
今年は、もう一人懐かしい友人に会う約束があります。会いたい人には、元気な内に会わなくちゃ、そんなふうに思うことが増えました。何十年も会っていない、会いたい人がいます。北海道にも石垣島にもいます。そういう人を訪ねる旅もいいなぁ、そんな気がしています。
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