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「約束」が軽くなった気がします

我が家の娘たちは、友達や彼氏と出かけるとき、待ち合わせの約束をしません。待ち合わせ時間が決まるのはほぼ当日です。

昨日も高3の長女は花火大会に行っていました。出発時間が決まったのは当日です。

親としては、何時に出かけて何時に帰ってくるのか、そこが気になります。当日の朝、「今日、何時に行くの?」と聞くと、「わかった、今、LINEしてみる」と答えが返ってきます。

以前は、「だってぇ、何時に起きるかその日になってみないと分からないし~」「既読がつけば起きてるってわかるし~」、LINEがあれば24時間いつでもつながっているから大丈夫と言っていました。

こんなやりとりをしていると、自分たちが高校生の頃を思い出します。あの頃、彼女と連絡をとるのはものすごくハードルが高いことでした。特に我が家は家が狭く、家族が集まるところに電話があったので、そこからはかけられません。10円玉をいっぱい作って公衆電話に行きました。

でも公衆電話もどこでも良いわけではなく、彼女に電話をするのに適した場所とそうでない場所がありました。すぐに後ろに人が並びそうな場所はダメだし、車通りの激しい場所も不向きです。また、都合の良い場所を見つけてやっと電話できても彼女の親が電話に出て、「お風呂です」、それで終わりです。あの頃は彼女と電話をすることも一苦労でした。

電話ができて、約束を取り付け、当日を迎えても不安はつきまといます。彼女が待ち合わせに来ない、何かあったのだろうか、そんな思いにかられることがしばしばありました。それでも何時間も待ち続けたあとに遠くから彼女が走って来てくれたらラッキーです。ただしそんな幸運は数少なく、駅の掲示板にメッセージを書き込んで帰ることばかりでした。

最近は、一瞬で予定が変更できたりキャンセルができてしまいます。それが当たり前のようです。「約束」というものが少し軽くなったような気がして淋しく思います。

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