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ルールを作るときの注意
我が家の夕食でのことです。次女が学童保育(のようなところ、以下、「園」)でお世話になっていた先生にお会いしたことから、そのころの園の先生の話になりました。その会話からルールを作ることについて学びました。
あの先生、嫌いだったなぁ…
長女が、嫌いだった先生の話をしてくれました。その先生は、同じ系列の他の園から移動して来た先生でした。長女は、その先生が来たとたん、いろいろな禁止ルールが増えて今までできていたことができなくなったと言います。
たとえば、読書の時間に読む本は、園に置いてある本だけになりました。それまでは、自宅から好きな本を持って来て読んで良いことになっていました。それが禁止になりました。理由を聞くと、他の友達が読みたがってケンカになるからだと言います。また、併設の幼稚園の運動場で遊んでいるときも「危ない」が増え、静かに遊ばないとすぐに怒られたと言います。
その先生、独自のルール
話は、保育園のときの話までさかのぼりました。子どもたちが通っていた、保育園の園長先生が変わったとたん、新しい独自のルールができたと言います。折り紙やぬり絵がチケット制になり、枚数制限が始まったそうです。
そのときにできたルールは、毎月、新しい月になると、園児にチケットが配られます。園児は、折り紙やぬり絵が欲しくなると、自分でチケットを持って先生に「折り紙ください」とか「ぬり絵をください」と言いに行きます。そこでチケットと交換で折り紙やぬり絵をもらいます。チケットがなくなると、その月はそれで終わりです。
折り紙をもらうときは、色を指定しなければいけなかったとも言います。そのため、たくさんの折り紙の中から、そのときの気分で好きな色を自由に選んで何かを作ることはできません。
ルールを作るときに気をつけること
娘たちの話を整理すると、担当の先生が変わるとルールが変わるのが嫌だった、なんでそのルールが必要なのかわからなかった、ということです。
私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。事業所でも、支援者が知らぬ間にルールを作っていることがあります。また、支援者によってその人独自のルールができていることがあります。長い年月の中では、私がびっくりするルールがありました。
スーパーの袋は三角に折らなければいけない、私用の電話は8時まで、事業所に来る前は買物をしてはいけない、などです。
ある利用者は、「〇〇さん(支援者)がダメって言います。△△さん(支援者)は良いって言ったのに…」そんなことがあります。また、利用者によっては、担当の支援者の出勤日に合わせて行動を変えるという人がいます。
私が経営する法人の事業所は、集団生活なのでルールが必要になります。ただし、ルールを作らなければいけないときは、最小限、かつ合理的で、関係するすべての人に平等に適応されるようにしなければいけません。娘たちの会話からあらためてそう感じています。