学びなおしのススメ
10月03日(木)から早稲田大学エクステンションセンター中野校で、「アドラー心理学実践講座」が始まりました。今回で春の入門講座と秋の実践講座、合わせて11回目の受講になります。最初の頃を思い出し、自分の変化を探してみました。
以前、このマガジンで、私は、専門学校卒業以来、積極的に勉強したのは教習所だけだったと書きました。しかし、思い出を整理している内に、間違いに気づきました。一度、自分から積極的に学んだことがありました。
私は、社会福祉を学ぶ専門学校に通っていました。学校は、サンシャイン60の9階にある教室とそこに隣接する校舎でした。また、授業はすべて午後からでした。学校は午前中にボランティア活動をするとそれが就職に有利だと説明していました。だから私は素直に午前中はボランティア活動をしていました。しかし実情は、午前中は同じ教室でビジネス学科の授業があり社会福祉学科は午後からという大人の事情でした。
授業内容は、社会福祉に関する一般知識やカウンセリング等の実技を交えた授業でした。特にカウンセリングは学校の副校長先生がカウンセラーということもあり、重点が置かれていました。生徒同士でロールプレイングを行い、それを録音して文字化する課題が大変でした。当時はカセットテープだったので、巻き戻しをするのでさえ難しい作業でした。そんなこともあり、生徒にとってみれば面倒くさい授業の一つでした。その結果、私はその技術をほとんど習得することなく卒業しました。
カウンセリングの技術が必要だ、あのとき先生が言っていたことはこれなんだと、理解したのは就職をして半年ぐらいが過ぎたころです。そこで悩んだ結果、母校と職場にお願いし、半年間、カウンセリングの授業を聴講させてもらいました。授業では先生のはからいもあり、私の職場での事例をとりあげてロールプレイングをしたりしました。現場に出て、悩んで、初めて理解できる、そんな経験です。
今から30年以上前のことになります。今では社会人が学ぶことがあたりまえになりました。しかし仕事を割いて学びに行くにはまだまだ高い壁があります。社会人の学びなおしがもっともっと一般化されるといいですね。