【Passage】モデルを見て学ぶ
今日はパセージのフォローアップに参加しました。
パセージは野田俊作先生が開発されたアドラー心理学を基本とした子育てにおける親の育成プログラムです。フォローアップはパセージを受講した人向けに毎月実施されている集まりです。でも私はなかなか参加できず、さらに最初から最後まで参加できない、わがままな受講生です。今日も、1時間ぐらいしか参加できませんでした。でも実り多い1時間でした。
私が参加したときは事例に応じてパセージのテキストを参照するところでした。そのときに参照した頁には、三種類の学び方ということが書いてあります。子どもは親から三種類の方法でいろいろなことを学び取ります。三種類の学び方は以下の3つです。
三種類の学び方
1.ことばを通じて学ぶ
2.モデルを見て学ぶ
3.体験から学ぶ
障がいのある方への支援場面において2つ目にある「モデルを見て学ぶ」に関連したできごとを書きます。
毎週水曜日の夕方にある利用者さんと一緒に買物に行くという支援があります。私と買物に行くのを楽しみにしてくれています。今週の水曜日のことです。車が信号で車が止まった瞬間、後部座席で利用者さんがつぶやきました。
利用者さん「あっ、止まっちゃった」
私「信号だよ」
利用者さん「またーそんなわがまま言って」
思わず笑ってしまいました。たぶん、その利用者さんの近くにいる人の口まねです。利用者さんはそばにいる人のことや興味ある人のことをよく見ていてまねをします。
その後、コンビニに行き、肉まんを買いました。レジでお金を払おうとしたときです。レジにいるお兄さんに向かって利用者さんが言いました。
利用者さん「肉まんいかがですか、おいしいですよ」
レジのお兄さんも大爆笑していました。いつもお兄さんのことを見ていたんだと思います。
もう、20年ぐらい前のことになります。ある利用者さんのお母様がおっしゃっていたことがあります。その利用者さんが家で、親に何かを頼んだり、注意したりするときの仕草が私にそっくりだというのです。
利用者さんたちは私たち支援者のふるまいを観察しています。利用者さんにとって支援者のふるまいは正しいふるまいであると意味づけられてしまっています。ゆえにそのふるまいをまねします。つまり私たち支援者が乱れた態度をすれば利用者さんの態度も乱れてしまうということです。私たちが乱れた言葉を使えば利用者さんの言葉も乱れます。
パセージは子育てにおける親の育成プログラムです。でもそれがあらゆる支援場面に転移できます。支援場面だけでなく人間関係に有効です。