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ケーキの思い出
クリスマスですね。街ではクリスマスケーキが山積みになって売られていました。そこでどうしてクリスマスにイチゴがのったケーキを食べるのか調べてみました。すると、不二家の営業戦略だったことがわかりました。今は、いろいろなケーキ屋さんがあります。しかし、昔はケーキと言えば、不二家しかありませんでした。私も不二家にはいろいろな思い出があります。
私が経営する事業所の利用者の中にも不二家が大好きな利用者がいます。以前、クリスマス会でケーキが並ぶと、「不二家?」「ペコちゃん?」と何度も何度も聞いてきました。それからというもの、「不二家行こう」「ペコちゃん行こう」と頻繁に口にするようになりました。
その方は、何十年も前から施設で生活をしています。日中だけ、送迎車で日中活動事業所に来ます。もしかしたら、その方が子どものころ、ご家族がご健在だったころ、クリスマスの思い出の中に不二家やペコちゃんがいるのかもしれません。
以前、不二家のホームページを見ていたら、不二家レストランでペコちゃんのグリーティングがあることを知りました。不二家に問い合わせると、平日ならばイベントができると言われました。そこでこの利用者の還暦祝いを不二家で開きました。
この日、最後にペコちゃんが登場することは、ごく一部の支援者にしか伝えていませんでした。食事が終わり最後のデザートで、不二家のスタッフがケーキを持って、ペコちゃんが還暦祝いのプレゼントを持って登場しました。主役だけでなく、会場全部が興奮のうずに包まれました。
ケーキって美味しさだけでなく、必ず楽しいことが添えられているからいいですね。
私たち支援者に必要なことは、思い出にも寄り添うということです。