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利用者さんの呼び方について その2 やっぱり「さん」で呼ぼう!

昨日に続いて、障がいのある方が利用する事業所における名前の呼び方について考えます。

昨日は、○○ちゃんと呼んだり、呼びすてにすることはなぜ問題なのかという点について書きました。問題なことは支援者が意識していないところで利用者さんを傷つけてしまったり、操作してしまっているところです。さらに、〇〇ちゃんと呼んだり、呼びすてにする方が良い関係が築けると思ってしまっていることです。

ときどき、利用者さんから、○○ちゃんと呼んでくれとか、呼びすてで呼んでくれというリクエストがあります。「さん」はよそよそしいから嫌だ、呼びすての方がかっこいいというのです。

支援者はこれは、意思決定だから尊重しなければいけないと言います。

しかし、意思決定支援は、すべてご本人の言うとおりにするということではありません。私たちの仕事は意思決定の支援です。どういうふるまいが社会的に見て受け入れられるのか、その選択ができるように支援することです。私たちの事業所は社会活動の一環なので、より社会的なふるまいを身に付けていただくようにしなければいけません。

また事業所の中で、誰か一人がちゃんや呼びすてを始めると、みんながその呼び方をまね始めます。すると高等部を卒業されたばかりの方が、年長者を呼びすてにしてしまいます。それがトラブルの原因になります。結果的に誰かが怒られます。

ひとつひとつ考えていくと、〇〇さん、と呼ぶのが一番ふさわしいということになります。

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