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履歴書を書く

ひさしぶりに履歴書を書きました。一文字一文字、意識して字を書くというのは、気持ちがひきしまります。

私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。地域の方の依頼で、来年の春、新しい職を引き受けることになりました。そのための履歴書を書いていました。

社会福祉法人には、地域貢献が義務付けられています。私たちも地域の皆さんの役に立つような法人を目指しています。しかし、毎日利用される人たちのことが優先され、あまり地域のお役に立てないのが実情です。その中で、今回、紹介いただいた職は、地域の役に立ち、自分の勉強になります。

30年ぶりに書く

手書きで履歴書を書きました。手書きの履歴書を書いたのは、平成元年に、今の法人の前進となる事業所に就職したとき以来です。その後、法人を作るときや他事業所の役員に就任するときに履歴書を作りました。しかし、それらはすべてパソコンで作り、さらに大変簡易的なものでした。

最近は、履歴書を書くことはなく、人の履歴書を見るばかりです。自分のことを書く前に、私が出会ったユニークな履歴書を紹介します。

ユニークな履歴書

昔の履歴書
最近の履歴書には、家族のことを書く欄がありません。しかし、以前は、家族構成を書く履歴書がありました。そのころに受け取った履歴書です。履歴書には、お父さん、お母さんの名前を書き、その横に年齢を書く欄がありました。そこに「不明」と書いてありました。本人に話を聞くと「いや~気にしたことないし…」と、平然としていました。

また同じころに受け取った履歴書に、最寄りの公共機関から自宅までの略図を書く欄がありました。たとえば、そこにはバス停から自宅までの地図を書きます。その欄に自宅の見取り図を書いてきました。四角い枠の中に「タンス」とか「テレビ」と書いてありました。

今の履歴書
今は、パソコンで作る履歴書が増えました。そのため、ケアレスミスが増えています。日付が書きかえられていなかったり、同じ学校に2回入学していたり、志望動機があきらかに違う職種だったりします。

少し前、パートの募集をしたところ、江戸時代生まれの人から応募がありました。お電話でお話をしたとき、定年を気にしていたので、ご年配なんだぁ…と思っていました。その後、パソコンで作った履歴書が送られてきて、生年月日を見ると、1850年生まれでした。1850年は江戸時代、嘉永三年です。1950年の間違いでした。

履歴書を書く

今の履歴書は、パソコンで作りきれいに大量の文字を打ち込むことができます。そのため自己PRがたくさん書いてあります。また職務経歴書が添えられています。かなり精度が高いです。

私は、自己PRに、50歳からの学び直しで通信制の大学に在学中していることを書きました。また職務経歴書ではなく、法人や事業所の活動の報告だったので、そこも無事にクリアしました。

しかし、予想外で困ったことがありました。落ち着いて、意識して書こうとしたら、自分の名前が書けません。私の名前の最後は、旧字体の「ことぶき」です。漢字は「壽」です。

日常の署名は、ほとんどがパソコンです。手書きでサインをするのは、カードで買い物をしたときです。そのときは、ササッと書いてしまうので雰囲気です。あらためて、あらたまって自分の名前を書こうとしたら書けませんでした。

まずは、自分の名前を書く練習をしなくちゃいけませんでした。

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