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災害備蓄品を確認しよう

1982年から9月1日をふくむ一週間は、防災週間になっています。私が経営する障害福祉サービス事業所でも、事業所ごと利用者の状況に応じた防災訓練を行います。

また、2011年03月11日に発生した東日本大震災では、それまで自分たちがおこなってきた防災訓練や防災に対する知識だけでは不十分であるということを思い知らされました。

備蓄食材の入れ替え

写真は、利用者と一緒に災害備蓄品の整理をしているところです。

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防災訓練は、年間計画でその月になにをやるか決めています。以前は、年度末に災害時の備蓄品を入れ替える計画を立てていました。備蓄品の入れ替えを3月にした理由は特になく、年度末なので新しくしよう、そんな程度の理由でした。またその日は、賞味期限の近い食材を確認し、その食材を試食します。しかし詰めの甘さがありました。試食しただけで補充が不十分でした

失敗の数々

食べ物がない…
東日本大震災は、年度末、3月のことでした。震災は、災害時用の備蓄食材の試食をして、補充をするまでの間に起きました。誰もが、大災害がいつ来てもおかしくない、と思っていました。しかし、急に来るとは思っていませんでした。今度、外活動で買物に行ったときに買おう、そう思っていたようです。

また、非常持ち出し袋も規定通りに準備されていました。しかし、あわててその中から瞬時に必要な物を見つけ出すことができませんでした。

電気が点かない…
私の失敗です。東日本大震災は3月です。早い時間に薄暗くなりました。私は、持ち出し袋の中から手回し式の懐中電灯を取り出し、グルグル回しました。一生懸命に回しました。しかし一向に電気は点きませでした。私は、さらに回転数をあげてハンドルを回しました。それでも電気は点きませでした。ただ、私が汗をかき、暖かくなっただけでした。

あとから知ったことです。手回し式の懐中電灯のハンドルは、勢いよく回すのではなく、ゆっくりじっくり回さなければいけないものでした。

災害備蓄品は、どこに何があるのか知っておかなければいけません。また、便利な道具も使い方を知らなければ、まったく無駄になります。

利用者と一緒に備蓄品整理

事業所の防災訓練、備蓄品の確認は、利用者と一緒に行います。利用者にも何が入っているか知ってもらいます。またそこで使い方も練習します。利用者にはそれぞれ得意なことがあります。得意なことに基づいて、役割を決めます。字を読む人、シートにチェックをする人、物を見つける人、数える人、運ぶ人、箱に詰める人、いろいろな役割があります。

東日本大震災からまもなく10年です。利用者も支援者もあの日の恐怖が薄れてきています。あの日を思い出す日、そういう日をしっかり決めて、備えることが必要です。

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