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地域に知ってもらうために(地区社協分科会)

06月25日、地元の社会福祉協議会主催の地区社協分科会に参加し、障がいのある方たちの生活についてお話をしてきました。会には各地区の代表の方々、総勢50名弱が集まってくれました。

地区社協とは地域住民の代表、社会福祉施設、民生委員・児童委員、保健活動推進員、当事者組織などが主体となり組織された任意の団体です。一般住民の方々と連携するうえで窓口でもあります。

またこの会の目的は、地区社協の皆さんと障がい福祉団体との連携について考えることでした。障がい団体が地域の方々と連携する目的を次のように考えます。

1.福祉サービスを提供する事業所は地域の社会資源である
2.すべての悩みは対人関係にある

社会資源ということについて言えば、社会福祉がソーシャルワークと呼ばれるところに起因します。福祉事業所は自分たちと契約をしている利用者のためだけでなく、その人たちが暮らす地域社会の課題を考えて、地域を良くしていくことがソーシャルワークとしての役割になります。よって障がい福祉サービスを提供する事業所はその拠点にならなければいけません。

「すべての悩みは対人関係にある」というのはアルフレット・アドラーの言葉です。たとえば、利用者が通勤(通所)途中で急に飛び跳ねたり、大声を出したとき、そばに居た通行人が驚いてよろけそうになったとします。それが何度か続くと、この通行人は、福祉事業所に注意しに来ます。そのときは怒っています。でももし、この通行人が日ごろから顔なじみだったら、そんなに驚くことはありません。さらに、危険な場面を見かけたら情報提供をしてくれます。

怒って注意をされると支援者は謝るだけなので辛くなります。だからこの案件は「問題」になります。しかし、情報提供だと「感謝」になります。

支援者は利用者の行動で気になることがあると、「問題」としてあつかいます。でもこれは「問題」ではなく解決すべき「課題」です。それを障害の定義にあてはめて考えます。

障害の定義、以前は心身機能または身体構造上の問題(国際障害分類)とされてきました。今は、障害は人的環境、物理的・社会的環境によって生じるもの(国際生活機能分類)としています。つまり問題はその人にあるのではなく、その人をとりまく周りの人との関係にあるということです。よって私たちは地域の方々と日ごろから良い関係を作っていくことが必要になります。

この会では、2年前に私が編集したグループホームの記録映像を観ていただいたあと、説明とグループワークで理解を深めていただきました。理解とは予測できるようになることです。この会をきっかけに少しでも障がいのある方々の行動を知っていただけると幸いです。


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