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やっと新年度が始まった気分
今日は、2020年度の始業式・入社式の予定でした。しかし、この事態を考慮して中止にしました。
私の法人の始業式・入社式は、毎年4月の第一週に、外の会場を借りて開催します。しかし、今年は私の入院があり、例年より少し遅れた時期の開催を予定していました。
式には、毎年、70名ぐらいの人が集まります。式は、来賓の方々から(短い)ごあいさつをいただき、利用者(障がいがありサービスを使っている人)・支援者、全員に辞令を渡します。
また、式には、利用者も運営スタッフとしてかかわります。一人で会場に来れる人には、会場設営、しゃべりが得意な人には司会やスピーチを頼みます。以前、スピーチの予定が、マイクを握ったら突然、アカペラで歌い出すハプニングがありました。もちろんそれもOKです。
利用者は、それぞれの思いで、式を楽しみにしています。そのため3月になると利用者からの問い合わせが増えます。
「髙橋さん、今年もネクタイする?」
「賞状いつ?」
「お弁当ある?」
「まんじゅうは?」
「〇〇さんは?」
楽しみ方は人それぞれです。
賞状は、辞令のことです。式の日は、給食ではなくお弁当です。それも楽しみの一つです。まんじゅうは、記念品として配る、紅白の紙に包まれた「銘菓ひよこ」です。なぜ、ひよこなのか、それはただ、担当者の好みのようです。
また事業所は、小さな事業所が区内に点在しています。そのため、この日にしか会えない人がいます。再会を楽しみにしている人もたくさんいます。
辞令やお弁当やひよこは例年どおり対応することができました。しかし、一年ぶりの再会だけは、かないませんでした。この事態が終息したら何か、別の機会を考えます。
昨日は、一枚一枚、辞令に印を押しました。これはかなりの重労働です。印は、神経を集中し、均一の力加減で押さないときれいに押せません。今年はすべての辞令に満足のいく印を押すことができました。去年は、曲がったり、印影が薄くなり、やり直しがありました。今年はそれがなく、きれいに押せました。これも、腰の手術のおかげで体がまっすぐになった効果かもしれません。
毎年、辞令に法人印を押す時間を大切にしています。利用してくださる人の顔を一人づつ思い出し、その人のことを考えながら押していきます。やっと新しい年度が始まった気分です。