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アルバイト、一番大変な仕事は…

学生時代のアルバイト経験は宝です。多くのことを学ぶことができます。その中には、少々悪いことも含まれます。しかし、それがその後の人生の留め金になることがあります。

学生時代のアルバイトの良いところは、初めて社会の一員を意識すること社会の大人から学ぶこと期待されることではないでしょうか。

アルバイト経験は宝だ

学校の仲間は、似たり寄ったりの仲間です。好きな人たち、やりやすい人たちとくっついて、苦手な人たちを避けたり対抗したりします。しかし、アルバイトでは、共通の使命で苦手な人たちとも協働しなければいけません。

また、学校で教わることは受け身です。しかし、アルバイトでは積極的に学んで仕事を覚えなければ給料は上がりません。

さらに、これらを経験にして身につけていくことで周囲から期待されるようになります。人は期待されるとキラキラと輝きます。

高齢者デイサービスのアルバイト

私の長女(大学生)と次女(高校生)が去年の秋から高齢者デイサービスでアルバイトをしています。仕事内容は、正規職員と変わらず、入浴、排せつ、おむつ交換、食事介助、レクレーションと多岐におよんでいます。私も専門学生のころに同じようなことをしました。しかし、娘たちの話を聞くと、私のころより専門性が高くなっています。

また、ときどき利用されているお年寄りに怒鳴られることがあるといいます。それもいい経験です。支援者が、仕事としてやらなければいけないことが、利用者のお年寄りからすると納得がいかないこともあります。

デイサービスのスタッフ(支援者)の主たる業務の中に、入浴サービスがあります。しかし、お年寄りの中には、お風呂に入りたくない人がいます。それを言葉巧みにうながします。しかし、ときどき怒鳴られます。

また、食事提供も重要なサービスの一つです。しかし、お年寄りの中には食がすすまない人がいます。支援者は、食事をしていただけるように気長にはたらきかけをします。それでも、かたくなに口を開いてくれない人がいます。しまいには「ほっといてちょうだい」と怒られます。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。利用される人たちは違います。それでも苦労はよくわかります。

電話が苦手

そんな中、次女が困っている仕事があります。それは電話の応対です。今、家の固定電話に電話がかかってくることはなく、家で子どもたちが電話に出ることはありません。デイサービスで働いていて、一番緊張する仕事、やりたくない仕事は電話の応対だと言っていました。

「だって、誰から電話がかかってきたのか覚えなきゃいけないんだよ」

携帯電話が主流の世の中では、そうなんですね。

いろいろな経験を積み、自分の役割、社会的価値を見つけて働いている娘たちから元気をもらっています。



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