見出し画像

一回目の施設内接種を実施しました

昨日(07月16日)は、ワクチンの施設内接種の1回目を実施しました。障がいのある利用者の皆さんと法人の職員、合わせて66人がワクチンを接種することができました。今日の私は、会場の運営の疲れと長時間の立ち仕事でぐったり、ひさしぶりに何もできない一日をすごしています。今日のnoteは、一般の接種会場とはちょっと違った施設内接種のレポートです。

お医者さん探し

私は障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。6月の初めに所轄庁から、施設内接種を推奨する通達がありました。私の法人を利用している利用者の中には、医療機関での接種が難しい人が多く、施設内接種が理想です。しかし、そのためにはお医者さんをさがし、会場の用意もしなければいけませんでした。同業者の間では、お医者さんが見つからない、何軒も断られたという話が伝わっていました。

ところが、幸いにも、地元のお医者さんが二つ返事で引き受けてくださり、打ち合わせから2週間後に接種日を取ることができました。次の問題は、会場の用意です。

接種会場が密になってしまう…

私の法人は、小さい事業所が区内に点在しています。そのため、全員が一度に集まる場所がありません。今回は、サービス提供時間をずらして時間差で事業所に人集めて接種することにしました。しかし、思い通りにはいきません。

一番目の事業所と、二番目の事業所がほとんど時間差なく会場に到着しました。また、家族が個別に連れて来る人も予定より10分以上早く到着してしました。皆さん、遅刻をしたらいけないと思い、早め早めの行動をしてくれました。それが裏目に出ました。

私が事業所の入り口で、受け入れをしていると、中から受付をしていた支援者が叫びました。「髙橋さん、中が密です!」しかし、この暑さです。外で待機させることもできません。ドライブに出てもらいました。

施設内接種のばたばた

その後、私が駐車場で交通整理をしていると中から呼ばれました。「髙橋さん、〇〇さん(利用者)が動きません。」

接種場所に用意した会議室に入ってくれない利用者がいました。困っていたら、先生が会議室から出てきて打ってくれました。また、注射が怖くて逃げ回っている利用者もいました。支援者が利用者に追いつき寄り添い、利用者が気を抜いた瞬間に先生が打ってくれました。一瞬の神業でした。

また、事業所が点在しているため、接種会場となった事業所に初めて来た利用者がいました。利用者の中には、初めて来た場所はすべてを点検しないと落ち着かないという人がいます。一つひとつ扉を開けて中を確認したのち、自分の居場所を決めます。それが終わるまでは、ワクチンは打てません。

他にも、そこにいる人全員にあいさつをしたいという人がいます。しかし、今回はその礼儀正しさが渋滞の元でした。早く打って、入れ替えをしないと次の事業所が中に入ることができません。

施設内接種、一回目、無事終了

それでも、2時間ちょっとで66人の対応ができたのは先生の手際の良さだったと思います。そんな先生も、ある利用者が深刻な顔で「先生、最近、私、お腹が痛いんです。」と相談を始めたときは困っていました。

今回の施設内接種は、利用者や家族、支援者からたいへん喜ばれました。法人を経営する私も、ほっとしています。また、今のところ大きな副反応の報告もあがっていません。私は、副反応よりも立ち仕事による筋肉痛が辛いです。

連続投稿1000日まで、あと71日。



いいなと思ったら応援しよう!