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昭和:24時間働けますか、令和:働き方改革
私の職場では、社労士と顧問契約を結び、働き方改革推進にむけて動き始めました。
法人の成立ち
私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人には、小さな事業所が8つあります。事業所の中には、管理者1名、専門支援員1名だけという事業所があります。他にもこれ以上、小さくすることができない規模の事業所ばかりです。
私の法人は、複数の小規模作業所が集まってできた社会福祉法人です。また、一緒になった小規模作業所は、障がいのある人が家族の中にいる、その家族が立ち上げた家族経営の作業所ばかりでした。その後、制度の変遷に伴い、家族経営では難しくなり一つになって社会福祉法人になりました。そのときに様々な法律に基づき決まりを作りました。しかし、それがなかなか浸透しません。
時代が変わった
一番困っているのは、時間外労働、残業です。残業が多すぎます。事業所の支援者は、担当の利用者のことを思って仕事を抱えすぎる傾向があります。そのため残業が増えます。
小規模作業所の時代は、福祉制度全般が整っていなかったため、何から何まで一人の支援者が抱えることがありました。私もそういう働き方をしていました。利用者家族が迎えに来れない日は、帰りがけに送って行くことがありました。家族に頼まれて一緒に夕飯を食べることもありました。それが楽しかったし、あたりまえだと思っていました。しかし、今はそういうことはできません。
福祉サービスは細分化されて、いろいろなサービスが増えました。まだまだ不十分です。しかし、一人が抱えることなく、協働することが基本です。管理者は、協働できるように仕事を割り振ることが求められます。それがまだ上手にできません。
24時間働けますか
私が働き始めて仕事に慣れたころ、1980年代の終わりのことです。バブル終焉の直前です。世の中は、誰よりもたくさん働き、誰よりも遅くまで働けることが美徳で優秀な人材でした。誰もが、働いて働いて、それでももっと働いていました。そのころ、私たちを応援してくれていたのがこの歌です。
当時は、どうしたら24時間、働き続けることができるか、それが大きなテーマでした。しかし、このあとすぐバブルが崩壊し、働き方を見直す時代がやってきます。
働き方改革
今、どこの会社でも管理する人が50代ということはよくあることだと思います。50代の管理者たちが働き始めたころは、当時の上司から「働け、働け」と言われて働いてきました。ところが自分が上司になったら「働きすぎに注意しよう」と言いながら働かせる時代になりました。理不尽といえば理不尽かもしれません。
私の法人の支援者たちも熱心に働いてくれます。ただしこれからは、働き方を考える、ワークライフバランスを重要視した働き方を意識してもらわなければいけません。