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Zoom、福祉事業所での活用法

障がいのある人が利用する福祉サービスには、モニタリングという手続きがあります。サービスの一つ「計画相談」では、定期的に相談支援専門員がモニタリングのために事業所を訪問して、利用者の状況確認をおこないます。そのモニタリングをオンラインで実施してみました。

モニタリング

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人が経営する事業所には、相談支援専門員がモニタリングのために定期的にやって来ます。

相談支援専門員は、自分が担当する利用者に会って、話をしながらの活動状況を見ます。また、担当の支援者と近況について情報共有をします。それによってニーズに変化がないか、計画通りにサービスが実施されているかなどを確認します。中心は、利用者です。しかし、その様子を見ていると首をかしげてしまう場面があります。

これでいいの?

私は、ときどきモニタリングが行われているところをのぞきにいきます。すると、利用者が作業をしている前に、私の法人の担当支援者と外部の相談支援専門員が座って話し込んでいます。利用者は、二人の会話が気になり二人をチラチラ見ながら仕事をしています。すると担当支援者が利用者に声をかけます。

「〇〇さん(利用者の名前)、しっかり手元を見てやってください」

それは、無理です。横で自分のことを話されていたら気になって仕事どころではありません。

また、別の機会では、利用者の後ろに立って、話をしていました。私が、なんでそこに立っているのかを訪ねると、「前にいると気になって仕事ができないから」と言います。

後ろでこそこそ話されていたら余計に気になります。

モニタリングをZoomでやってみた

私の法人でも相談支援事業を実施しています。相談支援事業は、原則、先方に出向き利用者の状況を確認することが求められます。しかし、コロナ禍においては、出向くこともリスクがあり、Zoomでモニタリングをしたことがあります。

Zoomで担当支援者と相談支援専門員が面談を行ったあと、担当支援者がタブレットを持って利用者のところに行きました。そこで利用者を含めた面談を行い、そのあと利用者にことわってからしばらく活動の様子を中継してもらいました。利用者は、タブレットがあることを気にせず活動を続けていたので活動の様子が自然に伝わってきました。

テレビ電話装置等を用いた面談

こういうところでもZoomが有効活用できるのか、と思ったところです。なんでもかんでもオンラインが良いわけではありません。反対に絶対に対面でなければできない、ということもないはずです。

先日、行政からの配信された指導書を読んでいたら、オンラインによる面談のことが書かれていました。去年までは、原則、訪問と言われていたことが緩和されたようです。ただし、表記がさすが行政です。このように書いてありました。「テレビ電話装置等を用いた支援が可能である」

「テレビ電話装置」とは、Zoomのことですよね?

連続投稿1000日まで、あと73日。

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