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部下のやる気を奪うもの

おはようございます。

松風良治です。

今日は5月29日。金曜日

さて、今日は部下のやる気を奪うもの。というお話。

今まで、組織や家庭のために熱心に一生懸命働いてくれていた人が、急に元気がなくなったというか、電池が切れたような状態になっている人はいないでしょうか。

特に40代後半から50代の働き盛りのお父さん。 一家の大黒柱のお父さんは大丈夫でしょうか。

昭和生まれのお父さん。家族を守るために、社長や気に入らない上司の無理難題にも応えてきました。

若い頃は、徹夜、100時間残業なんていうは当たり前。 忍耐力も人一倍あります。

そんな日本のお父さんに元気が無い。

どうしてなんでしょうか。

その人の強みを特定するストレングス・ファインダーを開発した米ギャラップの調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合がわずか6%で、米国の32%に比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位という最下位クラスであるのだそうです。

参考記事

この結果は、会社(上司)と個人(部下)との信頼関係が壊れている。 それを端的に物語っていると私は思います。

それはそうでしょう。

リーマンショックによる大規模なリストラ。 30代の伸び盛りのときに有無を言わさず評価や給料を下げられ、急激な事業再編などによる意に沿わない人事異動。

従業員の意向を無視した無理な転勤。

全く納得のできない人事評価。

こんな環境下で従業員は会社や上司のことを信じられるわけがありません。

こうした、会社と個人のこじれてしまった関係。どうしたら、直していけるのでしょう。

そのヒントが会社と個人のエンゲージメントを高めるという考え方にあります。平たく言うと、会社と個人の信頼関係を再度構築し直すといったほうがわかりやすいかもしれません。

エンゲージメントとは「モチベーション」や「従業員満足度」「ロイヤリティ」とはまた少し違います。

「従業員満足度」は、給与や福利厚生などの満足度で、企業から与えられたものの上に成立します。

また、「ロイヤリティ(忠誠心)」は、武家社会の藩と仕官の関係性のように企業が圧倒的な権力を持ち、従業員は所属先企業を繁栄させるために身も心も捧げて働くことです。

そして、「モチベーション」は行動を起こすための動機であり、個人が感じるものです。

一方、「従業員エンゲージメント」は企業と従業員の相互の関係があり、労使が互いにコミットしあう関係性 のことを指します。

従業員エンゲージメントは「企業やブランドと従業員との愛着・絆」と言い換えることができます。

このエンゲージメントを高めるには、次のポイントが大事になってきます。

1.企業と個人のビジョンや目標の擦り合わせ

「エンゲージメントが高い」ということは「企業のビジョンや目標に従業員が共感していて、自らの人生の中でもそれを実現したいと思っている」ということです。「やらされている」とか「やらなければならない」ではなく、従業員自身が心から「やりたい」と思っていることが重要なんです。

上司がいくら、目標を声高に唱えたとしても、自分の進んでいきたい方向性とずれたままでは、お互いにギアは噛み合わず、エンゲージメントも高まりません。むしろ、心は離れる一方でしょう。

2.ワークライフバランスの推進

従業員は、会社と家族のどちらが大事かと言えば、当たり前ですが家族のほうが圧倒的に大事です。

有能な従業員は、家族を幸せにするために働いているのであり、会社や上司のために働いているのではありません。あくまでも会社は、収入を得るための一手段にしか過ぎません。

上司となったあなたは、この当たり前の大前提を決して忘れてはいけません。

家族を大事にしない会社は、従業員のほうからそっぽを向かれます。

その家族を大事にするという明確なメッセージがワークライフバランスを整える施策に表れているでしょう。

3.社内コミュニケーションの活性化

従業員がその会社に居て心地良いと感じるのは、同じ目的を持った仲間と良い人間関係の下に、共に協力し合いながら働けるということで心地よさを感じるものです。

自分の存在価値が上司や仲間から認められ、評価される。上司からの評価もさることながら、仲間からの承認も大事なことです。

人はいくつになっても認められたいもの。仕事だけでなく、趣味でも何でもいいのです。その人の持っている素晴らしい素質を互いに認め合い、高めあえるそんな仲間がいることが大事なのです。

4.納得感のある人事評価

努力したことが正当に評価される企業であれば、従業員は長く精力的に働きたいと考えるでしょう。従業員エンゲージメントの向上には透明性が高く、公平、公正な評価と報酬の付与がなされる人事評価制度の構築も重要です。

社長や上司はしっかり、従業員の懐を温めているか。 部下が頑張ってくれないと嘆く前に、自分はしっかり、従業員の長所に目が向いているか。 その点を意識したいものです。 人の短所は簡単に見つかります。 部下から信頼されていないと思ったら、まず 部下の良い点を20個書き上げる練習をしてみてください。 その良い点を具体的に褒めてあげてください。 5つ褒めて、1つ指導する。 肝に銘じておきましょう。

5.従業員サーベイの実施

上司が部下を一方的に評価している会社は会社と従業員の関係はよくなりません。

その関係は上司と部下が上下の関係になるので、相互の信頼関係は生まれません。

会社と従業員を横の関係にするのであれば、従業員が会社や上司を評価してはじめてイーブンの関係になります。

部下からの評価によって、マネジメント上のどこに問題があるのかもわかるようになってくるでしょう。

また、そうしたマネジメントの謙虚な姿勢が、部下との関係性をより高めてくれることでしょう。

今日は、部下のやる気を奪うもの。というお話でした。

今日も、最後まで私のブログを読んで頂き、ありがとうございました。

今日も1日、あなたにとって素晴らしい1日になりますように。


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