はじめまして。松風良治です。
Noteのユーザーの皆様、
はじめまして。松風良治です。
私は、1997年に大学を卒業して以来、東京で働いていたのですが、入社13年目の2010年に初めての転勤を経験しました。
2010年という年は、日本中が沈んでいる時でした。アメリカの大手証券会社であるリーマン・ブラザーズが2008年9月15日に経営破綻し、その金融ショックが世界中に伝播し、多くの日本企業はその余波を受けているときでした。
リーマンショックの影響が決算の数値に色濃く反映されたのは2009年度の決算。
この年、私が所属する企業も売り上げが約20%近く低下し、営業利益も赤字に転落。
一刻も早く、黒字に戻すために、経営陣は2010年の春に約150名の早期退職者を募り、リストラクチャリングを図っていました。
そんな中で、2010年の7月に私は人生初の転勤辞令を受けたのです。
転勤先は広島です。
この広島転勤。転勤の目的は、広島の自動車会社とのプロジェクトの立て直しでした。
広島の自動車会社も経営危機に瀕している状況で、経営に対する不満から工場内を元従業員が車で暴走し、殺人事件が起きるというひどい状況でした。
私は広島に転勤になるときは、この先、どうなってしまうのだろうかと暗たんたる気持ちで転勤をしました。
それから、5年間、クライアントと一緒に汗をかきながら、プロジェクトの立て直しと開発革新を図りました。
幸運にも我々と一緒に開発をした車種が日本カー・オブザイヤーをはじめとする数々の賞を受賞するなど、空前の大ヒットを果たし、見事にこのクライアントは経営危機を脱出されたのです。
その広島での成功を受け、次に豊田に呼ばれ、ここでも次世代自動車開発のサポートをしていました。
そうこうしていると、自動車業界では、100年に1度の大変革期というものが起き、今では自動車開発という枠からはみ出し、次世代交通網(MaaS)の開発に取り組み始めところです。
そうした訳で、仕事のほうは良かったのですが、昨年はプライベートのほうでは、いくつか問題が起こりました。
その問題とは娘が起立性調整障害という病気にかかり、学校に半年ほど行けなくなってしまったのです。
この学校に行けないという状態が長く続くと、娘だけでなく、奥さんまでもが精神的に厳しい状況に追い込れてしまいます。
単身赴任をしていた私にとって本当に試練の日々でした。この1年間は上司にも協力してもらい、働き方改革を実践し、週に3日はなるべく家にいて、娘や奥さんをサポートするそんな日々を送ってきました。
娘の症状は生活リズムにあった学校に転校したり、食事の見直しやヨガなどの運動、漢方などを処方したりして、娘の体調はこの1年で随分改善してきました。
また、昨年の秋には、走ることが好きな娘と一緒に湘南国際マラソンに参加しました。
すると、彼女は好成績で見事に完走してくれたのです。
涙が出るほど嬉しかったです。
そんな訳で、娘や奥さんを元気付けるコーチとして活動してきた訳ですが、昨年の秋から、もう少しコーチングを専門的に勉強してみようということで、経営者をサポートするコーチ(エグゼクティブ・コーチ)になるためのセミナーに参加することになりました。
只今、勉強中の身ではありますが、今年からとある社長さんのコーチを引き受けることになりましたので、私の肩書に一つエグゼクティブ・コーチという肩書を追加することにしました。
このブログでは、日々のプロジェクトやエグゼクティブ・コーチの中で、学んだことや感じたこと。
また、仕事だけではなく、よりよく生きていくために大事にしなければいけないことなどを書いていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。