星川亮司

夢想家/WEB小説・エッセーも書いてます。 ここへ、なろうとカクヨム他に散らばってる作品を連載してる小説やエッセーを集約していこうと計画中

星川亮司

夢想家/WEB小説・エッセーも書いてます。 ここへ、なろうとカクヨム他に散らばってる作品を連載してる小説やエッセーを集約していこうと計画中

マガジン

  • 【小説】『氷点下の挑戦』(全14話)

    アサヒ飲料さんの #炭酸が好き 文芸春秋さんの #未来のためにできること を題材に、数ヶ月前に、小説の下読みさんが読みたくないと言った。 中年男性と若い女性が親しくなる話にからめて、スランプ小説家とアイドル(涼宮未来)のために、シュワっとするお話。

最近の記事

『友と目標の狭間で』

「俺は、賞を獲り書籍化作家になる!」先週、右腕を突き上げ誓った。しかし、どうも上手く行かない。仕事から帰宅して机に向かうと、友人から遊びの誘いが来る。 つい先日も「焼肉きんぐ」の食べ放題に誘われ、たくさん贅肉をつけてしまった。ありがたいのだが、3kgも太った。それよりも、「今、俺は机に向かわなきゃなのに!」という迷いがある。 友人関係で悩んでいる。どこで学んだか忘れたが、近しい友人5人の平均が自分だと言われる。そこで、私の友人を見直してみた。 同じ脚本家の師匠に学んだ同

    • 『自分ストライキと友情』2024年10月5日(土)

         メンタルの病気を患ってから、時折訪れる「自分ストライキ」。それは、まるで突然訪れる嵐のように、僕の心と体を無力にする。  寝起きから、だるい、疲れた、何もやりたくないのである。 「そんなことは誰にでもある。大人は、皆、それでも仕事をし、家事をし、子育てをするもんだ」  と正論を言われたらそれまでだけど僕は無理をしない。だって、メンタルの病気で病院送りになったことがあるからだ。  今日が、そんな日だった。  土曜日は、決まって7時に馴染みの喫茶店へ行って、週刊

      • 『異世界オジサンの驚き:女性の親切心に感じた違和感』

           夜空に浮かぶ満月を見上げながら、一口おはぎをほうばる。部屋の中でエアコンをつけて過ごしていた暑さの盛りも、いつの間にか過ぎ去り、すっかり彼岸も明けた。窓を開けると、涼しい風が髪を梳《す》いていく。もう、ガリガリ君もいらない。そろそろ、ホットの午後の紅茶ミルクティーが美味しくなる季節だ。季節の変化とともに、心にも変化が訪れる。  夏の間は、2週間で中編1作品書き上げるくらい情熱を傾けていたのに、いつの間にか火は消え書けなくなった。 「オレの書き物は面白いのだろうか?

        • 『オレはひょうきん者、おじさん達の笑いの論争』

           今日、2024年9月14日土曜日、バンドの練習のため大阪へ向かった。メンバーは同じ師匠に学んだ同門の親友だ。  バンドの練習が始まると、2時間ずーーっとおしゃべりしていた。まるで、学生。実際、47歳のおじさん2人。  話の題材が笑いについてだ。  親友が、「ミルクボーイの漫才の形は完成系」で、何回見てもおもしろいと断言するのだ。  僕は、そうは思わなかった。 「ミルクボーイは型にはまり過ぎて意外性がないから1回でええわ」  ダメだこりゃ。50歳手前のおじさん2人

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        • 【小説】『氷点下の挑戦』(全14話)
          14本

        記事

          『紀州のドンファンの悲劇:愛、金、そして、裏切り』

           紀州(和歌山のこと。昔は紀伊国と呼ばれていた)のドンファンと呼ばれた男がいた。  酒類販売などグレーゾーンの儲けを出して一代で成り上がり、数億円の資産を築き、派手に女性とアバンチュールを楽しむ人物だった。 「(小声)要は、成金で女好きな人」  ニュースによると、紀州のドンファンの最後の女性が現在、夫殺しの容疑で裁判中だ。  妻は、ドンファンより、55歳若い。  77歳のドンファンが、詳しくは忘れたが、空港で転んだ時に、親切に助けた後の妻になるA子さんに「無償の愛が

          『紀州のドンファンの悲劇:愛、金、そして、裏切り』

          「不機嫌を分けてくれてありがとう」

             昼間、米を探して、スーパーを2件回ったが、どちらにもなかった。  期待せずに3件目に向かって自転車を走らせていると、「チッ!」と、商店街の信号待ちをする爺さんとすれ違い様に舌打ちされた。  前を横切っただけで、何も迷惑はかけていない。仮に迷惑をかけたとしても、一瞬、視界を遮っただけだ。  視界を遮られるのがそんなに気に入らないのか疑問だ。  僕だったら、信号待ちをする自分の前を例え遮られても、99%舌打ちなどしない。  だって、世の中お互い様、何か自分が迷惑

          「不機嫌を分けてくれてありがとう」

          【落ち込んだ時読んでください】第45話 『あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう

            現在、2024・9・8 22:25。  本当は、明日もあるから、お薬飲んで寝ようと考えていた。朝に、執筆を済ませて、今日は午後からのーんびりWEBサーフィンして遊んでいた。  昨日は親友に、「もっと、人を信用しろ」今日は、ゲーム仲間に「暗い話は止めましょう」と、窘《たしな》められたり、話を切られたりした。 「あれ、自覚無いけど、僕闇落ちしてるのか?」  と、疑問を持っち自分を見つめ直した。  本当、自覚はないのよ、僕ってば昨日、今日、その前から、闇落ちしているの

          【落ち込んだ時読んでください】第45話 『あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう

          『エンジェルナンバー4567:運命のメッセージ』

           職場のパソコンキーボードに不具合が出た。  通常、数字を打つと”1234567890”と打てるのだが、ボクのキーボードは”4567”は打てても他は打てなくなった。  これでは、職場でまともにシナリオを書けない。シーンナンバーなどで、1・2・3などは、必須なのだ。  ボクが、パソコンの使い方が荒いのかと言えばそうでもない。  ボクは、ブラインドタッチこそできないが、ポチリ、ポチリと人差指たっちだが、ハンマーで打ちつけるような打撃でタッチしてはいない。  その証拠に、

          『エンジェルナンバー4567:運命のメッセージ』

          【読書・感想文】著・木村忠啓『慶応三年の水練侍』を読んだ感想文

           なんのタイミングだったか失念したが、Xのポストに木村忠啓先生が、いいね 下された。  ボクのくだらないポストに、いいね 下されるなんて奇特な方もいるもんだと覗いてみると、作家先生だった。  すみません、勉強不足で、木村先生をこれまで、存じ上げませんでした。  木村先生の固定ポストを見ると、朝日新聞出版さんから『慶応三年の水練侍』https://amzn.to/4cTtaJs  が貼り付けてあった。  これは、浪花の下町紳士としては、一度、拝読させていただこうと、ポス

          【読書・感想文】著・木村忠啓『慶応三年の水練侍』を読んだ感想文

          『歴史小説を読むとき期待すること』

           まず、最初に断っておく、今から書くことは、素人作家が、無責任に何の根拠もなく思ったことを一読者(読者でもない)として書く感想文だ。  昨日、Xのポストで、『宇喜多の捨て嫁』を描いた木下昌輝先生が、「歴史小説を読むときに期待すること……」を問われていた。  う~ん、歴史小説に期待することか……、あまり深く考えたことはなかったが、改めて考えた。  木下昌輝先生の『宇喜多の捨て嫁』https://amzn.to/4cNqltx は、……。(ごめんなさい、読んでません。読ん

          『歴史小説を読むとき期待すること』

          【小説】最終話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【注意】この小説はフィクションです。 登場人物は架空の人物であり、登場する場所や、小道具などは、実在したり、しなかったり、ユーモア小説としてお楽しみください。 (全14話)です。 明日、10話〜14話まで予定。 よろしく、お願いします。 「金城さん、郵便です!」  表玄関から、配達員の声がした。  金城は、太枠の黒ウェリントン眼鏡をかけ、時折、目を細めながら机に向かいキーボードを叩いている。夏の間、綺麗に整えられたショートサイドパートの髪も自然に伸び、少し寝ぐせ

          【小説】最終話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【小説】第13話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【注意】この小説はフィクションです。 登場人物は架空の人物であり、登場する場所や、小道具などは、実在したり、しなかったり、ユーモア小説としてお楽しみください。 (全14話)です。 明日、10話〜14話まで予定。 よろしく、お願いします。  金城は、未来のために小説を書く、シナリオを書くのは、これまで、意固地《いこじ》に凝《こ》り固まっていた自分の生き方を変えることだった。  それまで、自分の礎《いしずえ》となる道徳に則るカントと、個で超人を目指すニーチェの哲学の狭

          【小説】第13話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【小説】第12話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【注意】この小説はフィクションです。 登場人物は架空の人物であり、登場する場所や、小道具などは、実在したり、しなかったり、ユーモア小説としてお楽しみください。 (全14話)です。 明日、10話〜14話まで予定。 よろしく、お願いします。 「17:00」  金城は、宇宙との擦り合わせで、新しい視点が広がった。  宇宙とだけ、擦り合わせをして、主役の未来と話さずに大阪へ帰るのは、違うような気がして、『Tropical Breeze』のライブを見て帰ることにした。

          【小説】第12話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【小説】第11話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【注意】この小説はフィクションです。 登場人物は架空の人物であり、登場する場所や、小道具などは、実在したり、しなかったり、ユーモア小説としてお楽しみください。 (全14話)です。 明日、10話〜14話まで予定。 よろしく、お願いします。  ―2日後 PM10:00―  金城は、机に肘をつき、髪を搔きながら、パソコンのキーボードを叩いては消し、叩いては消し、シナリオに難航している。 「あー、もう!」  腕を組んだまま、背もたれに凭れ掛かり、大きなため息。  こ

          【小説】第11話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【小説】第10話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【注意】この小説はフィクションです。 登場人物は架空の人物であり、登場する場所や、小道具などは、実在したり、しなかったり、ユーモア小説としてお楽しみください。 (全14話)です。 明日、10話〜14話まで予定。 よろしく、お願いします。  ―1週間後―  金城は、再び東京の文芸夏冬本社に呼び出された。通された会議室では、担当編集の玲子一人で、「三ツ矢サイダー」の平野と、その隣に、紙とセーラーのボールペンでメモを取りながら、もう一人、20代と思しき綺麗な女が据わって

          【小説】第10話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【小説】第9話『氷点下の挑戦(全14話)』

          【注意】この小説はフィクションです。 登場人物は架空の人物であり、登場する場所や、小道具などは、実在したり、しなかったり、ユーモア小説としてお楽しみください。(全14話)です。 本日、第4話〜9話まで、公開。 明日、10話〜14話まで予定。 よろしく、お願いします。  ―1ヵ月後―  アパートの床に積み上がる本と赤字の入った校正原稿の山の間で、髪は脂ぎって乱れ、頬と顎は不精髭が伸び放題の金城が、右を向き丸まって死んでいるようかのように眠っている。 「金城さーん! 

          【小説】第9話『氷点下の挑戦(全14話)』