【選択的夫婦別姓で “生きている” そんなアーティスト夫婦の声】
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2019年4月に、このシリーズの写真と共に結婚報告を投稿した時、私たちの中には大きな決意がありました。
「私たちは、自分の名前で結婚する。お互いを尊重するために。」
だから結婚報告にも関わらず、私たちはお互いの“名字”で顔を飾り、記念すべき出会いの場所で「結婚記念の撮影」を行ったのです。
それは表現者の二人だからできる、柔らかな反骨の表現でした。
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私たち、中井伶美と石田諒は、住民票の続柄の記載を「妻(未届)」、夫を「世帯主」とすることで、夫婦別姓のパートナーとして生きています。
社会的にこの関係は事実婚ですが、私たちは互いに夫婦であり一つ屋根の下で暮らす「家族」です。
なぜ夫婦別姓を選んだの? に対する答えとして、私たちはお互いに表現者(アーティスト/文筆家)として活動をしてきました。
あるタイミングで二人が出会い、結婚することに決めました。
その時にお互い一致していた意見が、「今まで二人が歩んできた人生と、その活動を尊重したい。」ということだったのです。
私たちにとって、名前はアイデンティティであり、表現は生きること、作品は人生です。
だから、私たちはお互いの名前を変えることなく、そのままの二人で結婚をして、今を “生きている” のです。
この話は、とても小さな主語、当事者の一人である中井と石田のケースです。
ですが、そのとても小さな主語が積み重なって、あなたの耳に届くほどの「声」となっている、その時が今です。
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私たちは「結婚」したいのです。
名前が原因で起こる、不必要な心配に怯えることなく、
死ぬ時まで「家族」でいたいのです。
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私たちは当事者ですが、その不必要な心配について語ることはしません。
その代わりに私たちは表現者として、夫婦別姓の家族として生きる姿を見せることで、「愛するふたりのどちらもが、姓を選ぶことのできる素晴らしさ」を表現してまいります。
私たちを見て、話す時、あなたはきっと、私たちを誰とも変わらぬ夫婦であると感じるでしょう。それが真実です。
私たちは夫婦です。ただ、名字がお互いに違うだけの。
だから私たちを、この国で本当の「夫婦」にしてください。
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私たちは、選択的夫婦別姓に賛成いたします。
2020.11.29 中井伶美 石田諒
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