2025年のペンタックスシステム
システムと言えるほどではないが、少し変化があったのでまとめてみよう。
モノクロ専用のデジタル一眼レフである、K-3 Mark III Monochromeを2023年4月の発売日に入手した。これまでの経緯は以下の通り。
ボディ
K-3 Mark III Monochrome
長年モノクロで撮ってきた私のために作られたカメラだと思った。詳細は上のリンクを見て欲しい。とにかくよく写る。
バッテリーグリップ
D-BG8
人物で縦位置が多いときのために購入。
レンズ
HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited
32mm相当
薄型で携帯性がよく、同行者がいるときの散歩に向く。画角は往年のKシリーズの30mmを思わせて使いやすい。付属のバヨネット式フードは質感が良いが、開口部が長方形で若干斜めになるのが気に入らない。そこでCONTAXの49/55RINGを使う。
SMCペンタックスA24mmF2.8
37mm相当
最も使いたいレンズだが最も出番がない。K-3 Mark III Monochromeのファインダーはとても良く出来ているが、やはり室内でのピントに不安がある。「大好きな35mmの画角でf/11でピント目測でドーン!」のように、その日一日を写真のために捧げる覚悟でないと使えないレンズである。
苦言その1
そこでAFの単焦点24mmを考えたが、なんとSMCペンタックスFA★24mmF2AL[IF]しかない。もちろん生産終了であり現行品には24mmがない。APS-Cの一眼レフに自信があるなら必須の焦点距離ではないのか。
SMCペンタックスFA28mmF2.8AL
43mm相当
現在のメインレンズ。ニコンの投稿にも書いたが、この年齢になって好きになった画角である。しかし若干だが長く感じる。ジャスト40mm相当のレンズの登場が待たれる。
HD PENTAX-FA 35mmF2
53.5mm相当
やはり標準レンズが必要だろう。と最近になって導入した。しかしまだ全然使ってない。写真展でそれどころじゃなかった。Kマウントで絞りリング付き。たくさん持っているペンタックスのフィルムカメラでも使える。もはや「不変のマウント」はニコンFではなくペンタックスKであろう。
SMCペンタックスDA★55mmF1.4SDM
84.5mm相当
このレンズは存在自体を知らなかった。ごく最近中古購入した。開放f/1.4なので少し大柄だ。でもペンタックスらしいレンズだと思う。まだちょっと試写しただけだ。
HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited
107mm相当
この10月にモノクロでの人物撮影の仕事が入って、あわてて購入した。定番の焦点距離でバストアップを狙った。黒髪の女性で真っ黒な服装だったが、とても良い描写をしてくれた。素晴らしいレンズ。しかも小型軽量。
ペンタックスの製品は全体的に廉価なのが良い。よく頑張ってるしRICOHという会社に余裕があるのだと思う。良い企業と一緒になったなあ。と幸せになった娘を目を細めて見ている還暦間近の私であった。
苦言その2
上の写真を見れば分かるが、ペンタックスはシリーズのそろえ方に一貫性がない。そして奇をてらうところがあり、定番をおろそかにしていると思う。私が知っているのはMレンズからAレンズの時代だが、あの頃はそんな事はなかった。
知り合いのHさんは元々はニコンだったが、この数年はペンタックスに夢中になっている。彼が言うには「ペンタックスは思いつきでレンズを作って、すぐにやめてしまう」と言っていた。その通りだと思う。だから私のように不揃いのセットになってしまうのだ。
苦言その3
ストロボを何とかしてほしい。そのインタビューの仕事のときはHさんにストロボを借りた。AF360FGZ IIである。すでに生産終了で2024年12月現在では小型のものしかない。なんで?やむを得ずGodoxのV860III PとフラッシュトリガーX Pro P TTLを導入した。まあデジタルはマニュアルで光れば良いので楽である。
K-3 Mark III Monochromeはよく出来ていると思う。しかし1点だけ。
苦言その4
ボディの左手親指付近にある「AF MODEボタン」!これが最低最悪である。仕事ではないが人物を撮影していたときのこと。レンズ交換のタイミングでこれに触れてしまったらしい。しかも「前電子ダイヤル」にも右手で触れてしまったらしく、AF-SがAF-Cに切り替わってピンボケを連発したのだ。
「すぐに切り替えできて便利」と設計者は考えたのだろうが、危険極まりない。アマチュア向けのペンタックスにプロが文句を言うのは間違いかもしれないが、ちょっとこれはないなあと思った。ニコンではありえない。
切り替えはメニューでやれば良いので、このボタンは何かで潰してしまいたい。
それとISOの変更などが、ボタンを「押しながら」ダイヤルを回す、ではなくボタンを「押して」ダイヤルを回す、でも可能なのも危ない。
スマートファンクションダイヤルは不要。間違えて回すのでパーマセルを貼った。こんなのなくして液晶を広げたほうが良い。
まあ一部のプロのためではなく、みんなのペンタックスだ。私の方から合わせていこう。
フィルムカメラとそれ用のレンズもたくさん持っている。しかし身体的にも経済的にも、以前同様に撮り続けるのは最早不可能だ。
自分の根っこの部分を大切にしながら、前に進もう。
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