西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』
9月19日水曜日、晴れ
読んでおこうと積んでいたものを、ようやく読んだ。
#MeToo 運動が盛り上がったりもする中、女の子というのは、どうあっても理不尽な暴力に晒される生き物だという感覚があって、確かめておきたかった。
で。
子離れをせねばならない親の立場、その臨場感にしか共感できず、そして共感しまくるために電車の中でなんども襲いくる涙腺決壊の危機に立ち向かう読書時間となったのでした。(女の子の立場に関してのどうこうは、申し訳ないがほとんど頭に登らなかった)
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サイバラのお金の話は、読むたびに、とにかく一度読んでおけ、と言いたくなる。
お金は汚いみたいな潔癖な感じは、我が身を振り返って、特に若い時分は切実に自分の中にあるものだとおもう。
でも、そう。
お金がないとどうにもならないことってたくさんあるし、お金があるからこそ助かることもまたたくさんある。
そして若い頃はその大事なお金を合法的に手に入れる手段が、ほぼ無いと言っていい。
そりゃまあ汚いっていう結論になるだろう。(酸っぱいブドウかも、だ)
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そして、大人の知恵として、
自分が自分として自立するために、
いざというときに(不安などから)依存せずに済むように、
きちんとまとまったお金を持っておきなさい、とサイバラは諭してくれるわけだ。
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女の子が〜と題されているけれど、社会に出る前に、社会に出て迷い始めたあなたに、性別年齢関係なく、お勧めできる本だとおもう。
親の立場の人は、涙腺を強襲されるので人気のないところでどうぞ。