自分流、働き方改革の話
オトンとオカンの自分時間捻出術 Advent Calendar 2019 の24日目の記事です。今年は諸事情あって多忙でアドベントカレンダーへの参加を控えていたのですが、kusuwadaさんからDMでお誘いをいただいたので、せっかくなので参加することにしました。
そしてこれが初めてのnoteへの投稿です。
※ かなりポエムになってしまい、このアドベントカレンダーの趣旨からやや外れている感がありますがご容赦ください‥. 🙏🙏
家族構成
オトン : 某メーカーのソフトウェアエンジニア
オカン : 某通信会社の品質管理屋さん, 現在は育児休暇中
子ども : 3歳♀, 平日は保育園 (9:00 - 17:00), 我が家イチの暴れん坊
子ども : 0歳♂, 生後6ヶ月, 今のところあまり手のかからないEasy Baby
今年は大きな変化があり、家族が1人増えて4人家族になりました。これまでよりもさらに自分の時間を確保するのが難しくなっています。
オトンの両親は関西在住なので戦力外、オカンの両親は電車で2時間弱の距離に住んではいるものの頻繁に頼るのは難しく、基本的には親に頼らずに暮らしています。
大切にしていること
僕が何よりも優先しているのは家族との時間です。
月並みな考えですが、こんなに可愛い子どもたちと一緒に過ごせる貴重な時間を無駄にするわけにはいきません。基本的には家族と過ごす時間を最大限に確保できるよう、仕事やプライベートの予定を編成します。
そのためのいくつか細かい工夫はあるものの、もっとも効果が大きかったのは 働き方を根本から変えた という点でしょう。
子どもが生まれる以前の働き方
お世辞にも良い働き方だったとは思えないです。今となって考えると。
20代の頃は毎日残業、22時頃まで働いて、社員寮が同じ同期入社の連中と居酒屋で一杯やって帰る...みたいな生活を繰り返していました。完全に夜型だったので、夕方ぐらいになってようやく仕事のエンジンがかかり始め、22時ぐらいまで集中してコードを書いたり資料を作ったり…という状態です。残業代を稼ぎたかったのもありますが、残業ありきの仕事の仕方をしていて 仕事の終わりが22時 という感覚でした。(朝の出社はちょっと遅めではありましたが)
残業代は正しく支払われていたし、成果自体はちゃんと出していて会社からそれなりの評価は得られていたので、当時はこの働き方を疑う余地はありませんでした。
ライフステージの変化
結婚して子どもが生まれるなどライフステージの変化があり、この働き方ではマズいと感じ始めます。具体的には、
家事の負担増し
子どもが増えると家事の負担が増すので、奥さんとしっかり家事を分担しないと家庭が回らなくなります。奥さんに頼り切りだと良くないのは言わずもがなですね。家事の些細なことで奥さんと衝突し、それが尾を引いて仕事のパフォーマンスに影響が出るのは避けたいところです。
強制的に朝型にシフト
そうなんです、子どもは早起きなのです。強制的に朝型にシフトさせられます。夕方から仕事のエンジンをかけようにもかかりません。保育園に通い始めると規則正しい生活が求められますし、朝の準備も大変なので必然的に早起きになります。
子どもがかわいい
子どもはやっぱりかわいいです。子どもはすぐに成長して大きくなってしまうので、今という時間を精一杯、子どものために使いたいという考え方にシフトしました。
働き方を変える
こうなると20代の頃のような働き方は到底不可能です。であれば思い切って合理化し、極端に振り切った働き方に変えてみました。
1. 残業しない
残業するのをやめました。何があっても定時で帰ります。たまに保育園のお迎えに行く日などは定時よりも1時間早く帰ったりします。(※ 弊社の定時が公式に何時なのかはよくわからないが、僕はとりあえず勝手に18時を定時としている)
弊社の社員は30代になると裁量労働制になるケースが多く、時間労働から解放されます。残業代を稼ごうなどとは考えず、仕事の効率を追い求めるようになりました。月当たりの所定労働時間 (7時間45分 x 営業日数) よりも月間の勤務時間が短くなるケースもよくありますが、それでも会社から文句を言われたことは一度もありません。
予定していた作業が終わっていなくても、もうちょっとで機能実装が完了しそうなときでも、チームのメンバーから相談を受けている最中でも、心を鬼にして帰ります。定時後にミーティングを入れられても、余程のことが無い限りは出ません。
必殺技: 続きはSlackでよろしく
ちょっとしたことならスマホのSlackで十分に仕事が可能です。どうしてもやらないといけない仕事が残っている場合は、子どもが寝静まった後、あるいは翌朝の隙間時間に片付けます。
2. 仕事のアウトプットの品質を落とす
仕事の質を落とすと言うと良くない響きに聞こえますが、ある程度の質の低下は問題にならないケースが多いと思います。その仕事、100点満点を狙う必要ありますか?
僕はアウトプットの品質は65点ぐらいを狙うことにしています。及第点 (60点) よりもちょっとだけ頑張る、という意図です。昔は何事も90点ぐらいの品質を狙っていた気がしますが、及第点以上の努力は費用対効果が高くないことは周知の事実かと思います。見てくれを気にしたり、重箱の隅を突くような仕事はやらなくてもほとんど問題にならないのです。極端な話ですが、緊急度も重要度も低いようなタスクに関しては、やらずに放置しておけばタスク自体がいつの間にか消えることもよくあります。本質的に重要なものを中心に仕事をすれば良いのです。
3. チームの働き方を変える
ここまできたらチームの働き方も変えてしまいます。
僕は必ず毎週1日は自宅からリモートワークしています。奥さん曰く、ずっと0才児と家にいると気が滅入るようで、僕のリモートワークの日は近所にランチに出かけたり、子どもが昼寝したら奥さんは1人で買い物に出かけたりしています。これが良い気晴らしになるようです。
男性の育児休暇も、通常の有給休暇もちゃんと取らせてもらっています。
だから僕のチームは、各自が好きなタイミングでリモートワークするし、好きなタイミングで休むし、リーダーの僕が必ず定時で帰るので変な残業のプレッシャーもなく、いつものびのびと働いています。(知らんけど)
こういった状況でもチームのアウトプットの質が下がらないような工夫をしています。例えば、Daily Standup MeetingをSlackでやる (Slackが所定の時間になると色々と質問してくる) ようにして、各自の状況を全員が把握できるようにしたり、抱えている問題をすぐに共有して対処できるようにしたり。社内ネットワークからしか使えないようなツールはできるだけ使わず、会社から利用許可されているSaaSをできる限り利用して、いつでもどこでも仕事をしやすい環境を整えたり、などなど。
他にも色々と働き方改革の工夫があるような気はしますが、「この働き方で文句があるならいつでも辞めてやる」という気持ちで働いているのが最も効果が大きいかもしれません。身も蓋もないですが…w
隙間時間を作るために
家庭を最優先していると、どうしても勉強の時間や本を読む時間が少なくなりますし、平日の夜に勉強会に行くなどは極めて困難になります。あまり大したことはやっていないですが…、ちょっとした隙間時間を作るための工夫をいくつか紹介します。
朝の時間を有効活用
子どもの寝かしつけをするときは、さっさと寝落ちするようにしています。22時ぐらいに寝落ちすると、だいたい4時から5時ぐらいには起きることができます。子どもが起きてくる7時半ぐらいまでは自由時間です。奇跡的に寝落ちしなかった日も深夜2時前ぐらいには寝るようにして、睡眠時間は6時間程度は確保できるようにしています。
(僕のScrapboxのメモ書きですがご参考: 調子がいいときの生活のリズム )
SNSで時間を浪費しない
TwitterやFacebookは情報を収集するツールとして良いのですが、無限に時間を溶かす原因にもなるので、意識的に見る頻度を減らしています。TwitterよりもMediumのDaily Updateメールのおすすめ記事を読んでいる方がよっぽど学習になる…、と自分に言い聞かせています。TwitterやFacebookの通知機能はOFF設定にするのがオススメですね。
Kindleはいいぞ
本を読む時間は確保したいですよね。iPadで電子本を読んでいると確実に子どもに襲撃されてiPadを強奪されます。ですが、Kindleは本を読む機能しかないので強奪されません(笑) 子どもがアニメやEテレの番組を見ているときなどの隙間時間はKindleで本を読むようにしています。
家事をできるだけ自動で
洗い物はできる限り食洗機で。フロア掃除はBraava。エアコンや照明はタイマーまたは人感センサーで自動化。この時期はクリスマスツリーの電飾のON/OFFなども自動化しています。
平日の食事はだいたいオイシックスのミールキットを使って時短、休日はしっかりと料理することが多いです。
どうしても重たいのが洗濯。4人家族になると毎日洗濯しないといけなくなり、莫大なコストがかかっているのでこれを何とかしたいができていない状況です。悩ましい 🤔
終わりに
子どもが生まれて時間の制約が大きくなりましたが、限られた時間の中で成果を出すことにこだわりを持ち、工夫して働くようになってからの方が会社からの評価は高くなりました。面白い仕事が回ってくることが多くなったようにも感じます。
今後の課題は、ソフトウェアエンジニアとしてのマーケットバリューをいかに下げずに家庭と仕事を両立させていくか、という点です。「いつでも辞めてやる」と思えなくなったらそこで試合終了なので、ちゃんと成果を出して世の中にアウトプットして、会社にしがみつくことなく自由に働いていきたいと思う次第です。