フォントの金字塔、モリサワを導入した件
どうもこんにちは。
ついに、フォントの金字塔とも言われるモリサワフォントの年間契約、モリサワパスポートを契約し、モリサワフォントを手に入れました。
1.モリサワフォントとは
デザイナーの定番であり、必需品とも呼ばれるくらい有名なモリサワ社が開発しているフォントです。
まず、その価格は非常に高額です。
今回のモリサワパスポートは年間契約で、税込みで約60,000円にもなりました。
しかし、その収録フォント数やフォントの安定感はピカイチです。
この価格に見合った価値が間違いなくあります。
以前までのモリサワは単品売りやパッケージ売りが主流であり、非常に高価なものでした。
そのため、個人で導入するにはハードルが高かったと思われます。
しかし、2005年からは年間契約フォントライセンスサービス「MORISAWA PASSPORT」が開始されました。
これにより、個人でも手頃な価格でモリサワフォントを利用することができるようになりました。
※2024年以降の新書体はMORISAWA PASSPORTには提供されないとのことで、新たにMorisawa Fontsというサービスにて提供されるようです。
2.Adobe CCにもある
モリサワフォントは、Adobe CCの契約によってAdobe Fontsで使用することができますが、利用できるフォントの種類は非常に限られています。
モリサワが提供しているため、その品質は間違いありませんが、個人的には満足できるデザインになかなか到達できないと感じることが多くありました。
3.Webではあまり関わりが無い
モリサワはDTP業界では標準的な存在でしたが、Webにおいては利用できるフォントの数が限られ、日本語フォントは容量も大きいため、「フォントを選ぶ」という文化があまり根付いていません。
また、Webデザイナーの中にはDTPの基盤を持つ人々が少なく、フォントに関する豊富な知識を持っている人材も限られています(自身もその一人です)。
さらに、各環境でのテキスト表示は原則としてOSに依存しているため、Web上でモリサワを使用するにはTypekitなどのWebフォントを利用するしか方法がありません。
もちろん、テキストを画像にして使用することも以前から可能でした。
しかし、Web技術やブラウザの進化により、Web上でも十分な表現が可能になってきた現在では、高額なモリサワフォントの使用に対して十分なメリットを感じる機会が限られているのも事実です。
また、マルチデバイス対応や通信量の削減を考慮するなどの理由から、画像による表現は推奨されない場面も増えており、Webの軽さが重視される環境では、高額な有料フォントであるモリサワフォントを使用するメリットが見出せない場合も多いと思われます。
4.ではなぜ導入したのか?
Web制作においても、制約のある環境であっても、高品質な作品を作り出すことは十分に可能です。
同じコンテンツを閲覧するユーザーにとって、OSに搭載されているフォントを使用してデザインすることは非常に重要です。
個人的には、デザイナーとしてスキルを向上させるためにも、モリサワフォントは必要不可欠な存在だと感じています。
Webを主戦場にしている自分にとって、モリサワフォントの料金に見合った活用ができるかという懸念もありましたが、今ではしっかりとしたデザインを制作するために必要なアイテムだと考えています。
チラシや雑誌、街で見かけるポスターなど、私たちが日常的に目にする文字表現には、モリサワフォントが多く使用されています。
見慣れたフォントをそのまま活用できるというのは大きな利点です。
文字表現においては、紙の媒体の方がWebよりも歴史が古いです。
モリサワフォントの導入を考えたのは、紙媒体の表現レベルに近づくためであり、文字の美しさや表現力を追求する意図がありました。
有名な企業やメディアで使われているようなフォントを簡単に利用できるというのは、本当に素晴らしいことですよね。
実際にモリサワフォントは、非常に高い品質のフォントが多数収録されており、完成度の高さに圧倒されます。
ごく一部の例ですが、他にもさまざまな美しいフォントが用意されています。
5.Webであればモリサワフォントは必要ないのか
Webを専門にする人々の中には、そう考える方もいらっしゃるかもしれませんが、デザインに携わるデザイナーであれば、有料のフォントを試してみる価値があると思います。
「あ、これが素晴らしいフォントなのか」という経験は、将来的に非常に役立つことだと思います。
日本で暮らし、日本の人々に向けてデザインを行う場合、日本語の文字を使ってデザインすることが当然と考えられるため、「モリサワフォント」は素早く優れたフォントを選ぶのに非常におすすめです。
それでは。
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